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2022年12月4日

大城クラウディア INTERVIEW |沖縄音楽旅行Vol.45 WEB版

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世界中のウチナーンチュに捧げる
「我島沖縄/新世ぬはじまい」

2003年に故郷アルゼンチンを離れ、拠点を日本に移し、ポップスや沖縄音楽を中心に歌手活動を続けてきた大城クラウディア。2007年9月にアルバム『Claudia』でソロデビューして以来、国内外で活躍、今年でデビュー15周年を迎えた。2022年10月にリリースした新作に込めたメッセージ、これまでの活動、そして未来に対する思いを聞いたスペシャル・インタビュー。

Interview & Text:幸田悟

── クラウディアさんが音楽を始めたキッカケを教えてください
大城クラウディア 沖縄県系二世として生まれたので、生まれたときから私の周りには沖縄の歌がありました。私も幼いころから音楽が好きで、沖縄民謡だけではなく日本の歌謡曲なども歌ってました。アルゼンチンの日系のコミュニティーのカラオケ・コンクールなどに出て、演歌とかポップスを歌って賞などもいただきました。

── 沖縄コミュニティーのみなさんは、歌三線をずっと大切に繋いでますね
大城 いまはインターネットが普及して、情報も得られやすい環境になってますけど、昔は大変だったと思います。沖縄から持ってきた貴重なレコードを聴いて、沖縄を思いながら三線を弾いて歌ったり踊ったりしていたと聞いてます。「帰りたいけど帰れない、故郷を忘れないでいたい」という、沖縄を思う強い気持ちが、沖縄の歌や文化をより大切にしてきたんだと思います。沖縄に行ったことがなかった私は、そういう歌を聴いて、まだ見ぬ沖縄をイメージしてました。

── 1992年にザ・ブームがリリースした「島唄」が海を越え、アルゼンチンでも歌われたことが、その後のクラウディアさんの運命を大きく変えていきます
大城 2001年のこと、アルゼンチンで有名なコメディアン(エンターテナー)のアルフレッド・カセーロさんが「島唄」をカバーするということになり、コーラスを探していて、日本人会を通じて私に声がかかりました。スタジオに行って初めて収録する曲が「島唄」だと知りました。実は、私も自分のバンドで「島唄」を歌ってましたが、まさかこの歌をうたうことになるとは……。日本語の歌でしたがアルゼンチンでも大ヒットとなりました。そしてリリースの翌年、宮沢さんがアルゼンチンまで訪れた際にお会いすることができたのです。まさに運命の出会いでした。そのときに話した 「いつか日本で歌ってみたい」という私の言葉を宮沢さんは覚えていてくれたんです。2003年に行われる宮沢さんのソロのヨーロッパツアーに参加するバンド「MIYAZAWA-SICK」に誘って頂き、それがキッカケとなり日本に渡ることになりました。

── 日本で活動を始めて一番思い出深いトピックスを教えてください
大城 一番の思い出は、宮沢さんのアドバイスにより、我如古より子さんに師事して沖縄民謡を学んだ「姫」での修行です。三線を持って、毎日お店のステージで歌いました。日替りの演目、お客さんからリクエスト……。工工四にはないアドリブや呼吸など一期一会の歌。まさに「姫」のステージは、生きた勉強の場、毎日が真剣勝負でした。

── その修行が2007年のファースト・アルバム『Claudia』に繋がっていくんですね。クラウディアさんの15年の活動を音源とともに振り返ってください
大城 宮沢さんプロデュースでリリースした私のスタートとなる作品です。沖縄で学んだことの卒業試験的なレコーディングでした。2009年にリリースした、セカンド・アルバム『月下美人』は、豪華な作家陣でした。アルベルト城間 (DIAMANTES)さん、上江洌清作(MONGOL800)さん、上地正昭(Parsha cluB)さん、上地等さん、島袋優(BEGIN)さん、宮沢和史さんなどが参加しています。サード・アルバム『恋しアルゼンチン』は、ブエノスアイレスで沖縄系アルゼンチン人たちと制作した全編沖縄民謡集で、日本のライブで伝えている移民の歴史を作品にしました。2014年4月には、多くのタイアップ曲を収録したアルバム『いちばん桜~サキホコル~』を発表。さらに同じ年の12月には、初のベストアルバム『C』をリリースしました。それから、アルバム『CLARITY』を発表したのは2017年のこと。これまで沖縄民謡、ポップス、アルゼンチン、日本などジャンルやテイストを分けて制作してきたのですが、それをひとつにまとめたクラウディアの音楽のアイデンティティを表現したアルバムです。

── この15年間の活動を通しても、宮沢和史さんの存在は大きいですね
大城 宮沢さんは、アルゼンチンや沖縄の歴史を深く学んで、私のことを誰よりも理解してくれていて、いつも新しい音楽の世界の扉を開いてくれる方。もう感謝しかありません。音楽人としての良き先輩であり、お手本でもあり、道標でもあります。

── そして2022年、大城クラウディアさんデビュー15周年記念作品「我島沖縄/新世ぬはじまい」が誕生しました
大城 前回の世界のウチナーンチュ大会(2016年)の閉会式で10月30日を「世界のウチナーンチュの日」として制定することが宣言され、いつか世界のウチナーンチュの目線の歌をうたいたいなと思うようになりました。コロナ禍でリアルなイベントがのきなみ中止になっていきましたが、オンラインでイベントが開催されるようになりましたよね。私も日本にいながらにして、アルゼンチン、ペルーなど海外のウチナーンチュや県人会の人たちとのイベントに参加したり、交流することが増えて、世界のウチナーンチュがより身近に感じられたんです。そんななか、昨年開催予定の世界のウチナーンチュ大会も一年延期となり、みんなを元気づけたいという、そういう思いが高まっていきました。その思いを宮沢さんに話をして、思いを汲み取ってくださって誕生したのが「我島沖縄」です。「新世ぬはじまい」は、「新しい世の始まりという」意味です。どんな困難にぶち当たっても私たちの先輩は乗り越えてきたように、 ウチナーンチュとしての誇りを胸に抱いて、次の時代に船出し、めげずに立ち向かっていこうという決意を込めた歌です。

── やがて巡ってくる新しい時代、今後の目標を教えてください
大城 ウチナーンチュとして平和を歌で伝えていきたい。東京を拠点にしてますが、世界で活躍する日系人の存在や、さなざまな困難を乗り越えた歴史などを、もっともっと広く伝えるそんな活動も行なっていきたいと思います。人と人とが出会い、ふれ合うこと、それが平和への道だと思います。

── 最後に読者にメッセージを
大城 「我島沖縄/新世ぬはじまい」を聴いていただいて、元気になっていただければと思います。これからも心を込めて歌をうたっていきます。応援、宜しくお願いします。

【大城クラウディア PROFILE】
アルゼンチン、 ブエノスアイレス生まれの沖縄県系二世 幼少の頃より南米の日系コミュニティーのコンクールに多数出場、 優勝経験を持ちます。2003年から音楽活動の拠点を日本に移し、宮沢和史、MISIA のサポートメンバーとして経験を積む。2007年、ソロ歌手としてデビュー。 以後、 ポップス、 沖縄民謡、 のアルバムを数々発表してきました。「世界のウチナーンチュ大会」や、「世界エイサー大会」などに出演するなど活躍。今年、2022年 デビュー15周年を迎え、「我島沖縄/新世ぬはじまい」をリリースした。

大城クラウディア 沖縄ミュージックジャーニーアフタートーク 142
2022年11月10日放送分の収録後のNHK-FM 番組「沖縄ミュージックジャーニー」アフタートークです。今月は、大城クラウディアをゲストにお迎えしました。貴重なアフタートーク動画です!!是非ご覧ください!!

【大城クラウディア/我島沖縄/新世ぬはじまい】
ARTIST:大城クラウディア
CD TITLE:「我島沖縄/新世ぬはじまい」
RELEASE:2022年10月5日
PRICE:1,000円(tax in)
CODE:HICC-5430
詳細:大城クラウディア Website

【大城クラウディア「我島沖縄/新世ぬはじまい」収録曲】
1. 我島沖縄 2. 新世ぬはじまい 3. 我島沖縄 -カラオケ- 4. 新世ぬはじまい -カラオケ-

Claudia Oshiro “Washima Uchinaa” Music Video

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