2011年11月17日

伊禮俊一が選ぶおきなわのうた

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汗水節(あしみじぶし)

島役場の無線から三時を告げる音楽。
いつもこの曲が流れると祖父母と僕たち兄弟は、
サトウキビを刈る手を止め、お菓子休憩をするのが定番だった。
飲み物は水筒に入った熱いさんぴん茶、お菓子は黒砂糖とアメリカのクッキー、そしてあめ玉。
サトウキビが揺らぐ音と、海から吹いてくる風が心地よくて、幼い頃の僕はいつも眠たくなった。
今振り返ってみると嫌々ながら手伝っていた畑仕事も、祖父と触れ合うための貴重な時間だったと感じる。
せっせと働く姿も、島でのあの風景も、祖父との思い出は今、愛しさと感謝となって溢れてくる。
僕がおじいちゃんになった時、今度は孫たちへ祖父の思い出を重ねて聞かせてあげたい。
僕の大好きだった”おじいちゃん”との思い出のこの曲「汗水節」を。

歌詞「汗水ゆ流ち 働らちゅる人ぬ 心うれしさや 興所の知ゆみ」
(意味:汗水流して働く人の 心の嬉しさは他の人には知りえない)

伊禮俊一 公式HP>>>http://irei.syncl.jp/

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