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2020年12月11日

組踊の魅力35 新垣俊道|沖縄音楽旅行Vol.37 連載コラム

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組踊の魅力 35
琉球古典音楽野村流保存会師範 新垣俊道が、伝統組踊の鑑賞の見方、楽しみ方を伝授する連載コラム
文|新垣俊道

タイトル:第一回目の研修発表会

去る10月8日、国立劇場おきなわの組踊研修生による研修発表会が開催された。4月から立方6名に地謡4名の第6期生の研修が新たに開始されている。今回の発表会は第一回目とあり、緊張の中にも若々しく初々しい姿が大変印象的だった。また、ひたむきに舞台に取り組む姿勢が伝わり好感が持てた。

ただ、第6期生は通常の研修実施とはいかなかった。新型コロナウィルス感染症拡大の影響で研修スタートが大幅に遅れたほか、開始されても県の緊急事態宣言の発令にともない再び休講になるなど、高校生や大学生の年頃の研修生にとってはモチベーション維持も難しかったであろう。また、研修は人間国宝を中心とした第一線級の講師陣が指導しており、劇場側も感染リスクについては大変苦慮したと思う。しかし、この様な状況下でも技芸の維持や向上を常に行っていかなければならない。環境に順応し工夫しながら地道に取り組み、その中で精神力と忍耐力を身に付けていくことは大切である。

コロナで大変な時期だが、自身も含め研修生も大変貴重な経験となったと思う。何はともあれ、発表会が開催されたことは大変良かった。徐々に公演も再開されつつあり、今後はwithコロナでどう活動していくかが鍵になる。今を楽観視せず柔軟に向き合っていきたい。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場おきなわ企画公演のほか国外、県内外の公演に多数出演。2008年国立劇場おきなわ組踊研修を修了。同年発売されたCD『琉球舞踊曲集・野村流』に収録参加。2016年にはCD『新垣俊道独唱集 覚る時分1〜3』をリリース。
▶︎組踊公演情報は国立劇場おきなわ ホームページから

組踊公演情報 INFORMATION

継子いじめを背景に、親子の情愛を描いた世話物の組踊です。雪の降らない南の島で「雪」を舞台構成の主題とした珍しい設定となっており、同じ筋書きである組踊「雪払い」との違いも見どころです。平成20年に伝統組踊保存会で復活上演され、国立劇場おきなわでは初上演となる組踊「伊祖の子」をお楽しみください。

組踊公演「伊祖の子」(いずぬしー)
日程:2020年12月12日(土)
時間:開演 14:00
料金:3,200円 ※発売開始日11月1日(日)
会場:国立劇場おきなわ 大劇場(字幕表示がございます)
住所:〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客4−14−1
問合:国立劇場おきなわチケットカウンター
詳細:国立劇場おきなわ Official Website

※お客様へのお知らせ
新型コロナウィルス感染拡大防止対策として、現在、左右一席空けての販売を行っておりますが、感染症対策の緩和が決定された場合は、販売せずに売り止めていた席の追加販売を行うことがございます。今後、座席販売状況の変更がある場合は、随時ホームページに掲載しますのでご確認ください

【あらすじ】
王命を受けて北山の風俗改めに行くことになった伊祖の子は、妻の乙樽(継母)と子どもの思鶴、亀千代を呼んで、留守中のことを頼んで出発します。しかし、乙樽は思鶴に雪の中で綛を掛けさせたり、降りしきる雪の中で庭の雪を払わせたりしていじめ、言いつけた事をやっていないと言って思鶴を叱りつけ、着物をはいで追い出してしまいます。雪の中、倒れている思鶴を弟の亀千代が見つけ、着物を着せて継母の許しを乞いますが聞き入れられず、思鶴はひとり雪の中に取り残されてしまいます。伊祖の子は、北山から帰る途中、寒さのために気を失っている思鶴を見つけて驚き、帰宅して乙樽を切り殺そうとしますが、子ども二人の嘆願で思い留まります。乙樽はこれまでの行為を反省し改心します。

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