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2020年7月9日

組踊の魅力33 新垣俊道|沖縄音楽旅行Vol.35 連載コラム

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組踊の魅力 33
琉球古典音楽野村流保存会師範 新垣俊道が、伝統組踊の鑑賞の見方、楽しみ方を伝授する連載コラム
文|新垣俊道

タイトル:試練の芸術文化

昨年は組踊初演300周年、また国立劇場おきなわも開場15周年と節目の一年であった。また劇場の第五期組踊研修も修了し、4月からは第六期の研修が開始されている。ふとここで先達のことを思い出してみと、今年は組踊音楽太鼓の人間国宝であった故・島袋光史先生の生誕100周年ではないか。令和2年度はまさに次へ繋げていく重要な年と言える。

だが現況は厳しい。新型コロナウィルスの感染拡大で国立劇場おきなわの主催公演や貸公演は全てがキャンセルに。他の劇場も同様でパファーマーだけではなく、舞台関連の制作者やスタッフも厳しい状況だ。従兄弟が観葉植物の農家をしているが、そこも売り上げ減で大きなダメージを受けているという。今や芸術分野だけではなく観光や飲食などにも大きな影響が出ており、このようなことは生まれて初めてのことである。

芸術文化は経済的、または社会的安定からくる心のゆとりがないと、成り立たなくなる。それを今、しみじみと感じている。しかし一方で戦後復興の過去を見ると、絶望感に襲われている人々を勇気づける大きな力を持っていることも忘れてはいけない。今は皆が終息に向けて取り組むことが大切で、耐える日が続くだろう。その中でも芸術文化が果たす役割と使命は必ずあるはずである。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場おきなわ企画公演のほか国外、県内外の公演に多数出演。2008年国立劇場おきなわ組踊研修を修了。同年発売されたCD『琉球舞踊曲集・野村流』に収録参加。2016年にはCD『新垣俊道独唱集 覚る時分1〜3』をリリース。
▶︎組踊公演情報は国立劇場おきなわ ホームページから

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