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2019年9月27日

組踊の魅力30 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vol.32 連載コラム

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タイトル:王府時代の三線の音

組踊の魅力 30
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

琉球古典音楽「歌鎖〜七夕歌会」は、今年も大盛況の内に幕を閉じた。日頃、地謡活動を中心にしてきた中で、原点である古典音楽を見つめ直そうと流会派の垣根を越えた八名が集った同歌会は、節目の五回目を数えた。歌三線のみで演奏するスタイルで様々な趣向を凝らしながら演目を構成し、第二回からは沖縄県三線製作事業協同組合の協力も得ながら開催してきた。特に第四回からは、曲と奏者に合わせた低音・中音・高音と三名の職人が製作した三線で演奏を試みた。そして今年は王府時代の音の追求がテーマで、「古の響き」と題し職人製作の五挺の三線で演奏した。

王府時代の三線は現在と比べ竿は短い上に細く、胴の内径も1〜1.5㎝ほど大きく、蛇皮の張りも五分張りだったと考えられている。さらに絃は絹糸のため、調絃も現在主流の「C」ではなく「A」と一音半も低い調子だったとされている。今回、この条件で演奏を試みたが、現在の音とは大幅に違い丸みのある音色、歌も無理のない発声で総体的にゆとりがあり、何かしら懐かしさも感じた。

さて、古くから組踊鑑賞について「組踊を聴く」と言われているが、このような三線の音色と調絃の中で当時の組踊は、いったいどのような「音」を醸し出していたのであろうか。

公演情報 沖縄音楽旅行INFORMATION

毎年恒例の「琉球舞踊公演 琉球舞踊特選会」が2019年9月28日(土)
本公演は、国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者による、至高の技芸を披露する公演としてご好評をいただいております。各演者の持ち味を活かした演目構成で古典舞踊、雑踊、創作舞踊を上演いたします。琉球舞踊界の第一線で華々しい活躍をみせる重鎮たちの格調高く美しい舞台をどうぞ存分にご堪能ください

琉球舞踊公演 琉球舞踊特選会
日程:2019年9月28日(土)
時間:開演 14:00〜
場所:国立劇場おきなわ大劇場
料金:4,100円
詳細:国立劇場おきなわ Official Website URL

「琉球舞踊公演 琉球舞踊特選会」演目
案内役:崎山律子
【第一部】古典舞踊
「作田」:金城光子、「瓦屋」:又吉世子、「稲まづん」:比嘉美好

【第二部】雑踊
「加那よー」:又吉靜枝、「櫂の鳩間節」:宮城豊子、「取納奉行」:親泊興照
「ナークニー汀間当」:宮城能鳳、「川平節」:谷田嘉子/金城美枝子

【第三部】創作舞踊
「吉屋」:古謝弘子 作舞:古謝弘子、「うむい」:宮城幸子 作舞:真境名佳子
「鏡張居」:玉城靜江 作舞:玉城靜江

【地謡】
(歌三線)
照喜名進/照喜名朝國/上原睦三/城間盛久/玉城悟/大城聖
伊禮彰宏「吉屋」/比嘉康春「うむい」/仲村逸夫「うむい」            
(箏)名嘉ヨシ子 / 赤嶺和子 / 新川陽子「吉屋」
(笛)宮城英夫 (胡弓)森田夏子 (太鼓)宇座嘉憲
※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として収録に参加。
▶︎組踊公演情報は国立劇場おきなわ ホームページから

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