Singer Song Guitar 100 OKI_INTERVIEW
愛と平和と希望と笑いを 詰め込んだ、ニュー・アルバム『琉球』。
SSGギターでのライブ動画もご覧下さい!!

「今日から明日へ」、「HEIWAの鐘」が高校の教科書にも採用され県内外でライブ活動を精力的に続けているシンガーソングライター「ユキヒロ」が前作『生まれ』から約9年ぶりとなるニュー・アルバム『琉球』をリリースした。お笑いコンビ「ニーニーズ」からシンガー・ソングライターに転身し、活躍を続けるユキヒロへのスペシャル・インタビュー。

Photo,Interview & Text：幸田悟

ーー1980年代中盤から90年代にかけて、お笑いコンビ「ニーニーズ」として沖縄と東京で活動し、人気を博した。コンビ解散直後の2000年から音楽の世界へ
ユキヒロ ニーニーズは最初、フォークバンドでした。ステージを重ねていくうちに、お笑いの要素が強くなり、お笑いコンビとして活動するように。お笑いライブの中では、笑いあり音楽ありという形でステージを構成してました。東京進出後の2000年2月22日、ニーニーズの日に解散し、その直後から「ミュージシャン」として活動を開始。音楽一本でやっていく決意は固かったです。司会などのタレントとしてのお仕事はお断りさせていただき、音楽の仕事のみを受けるようにしました。将来に対する不安より、情熱がまさったんです。「努力して練習し、いろんなものを吸収すれば、必ず成長する」という期待感を自分自身に持ちながら。ニーニーズの解散は、「ほんとに自分がやりたいこと」と向き合い、新たに挑戦できるチャンスでもあったんです。

ーーリンドバーグのドラマーKOYANAGI“CHERRY”MASANORI.との出会いも大きかった伺いました
ユキヒロ ミュージシャンとしての名刺がわりのCDを出したいと相談したら、CHERRYさんがそうそうたるバンドメンバーを集めてくれて、3か月後の5月15日には「HEIWAの鐘」ほか4曲入りのマキシシングルをリリースしました。彼と出会ってなかったら、ミュージシャンとしてやっていけてたかどうか……。もう大恩人です。金髪にしたのも彼のプロデュースです（笑）。建築現場でのバイト、ライブ、レコーディング……。外から見たらハードな生活ということになるんでしょうが、大変なんて思ったことはありません。だって、好きなことをやってるんですよ。

ーー「今日から明日へ」、「HEIWAの鐘」が高校の教科書にも採用されました。その経緯と反響、それからの音楽活動は？
ユキヒロ ライブを重ねていく中で、徐々にファンも増えていきました。その中に学校の先生がいて、僕のオリジナルソング、「今日から明日へ」を気に入っていただき、学校コンサートに招いてくれたのがキッカケです。それ以降、いろんな学校に呼ばれ歌い続けている間にこの歌が広がっていったんです。そして、学校関係者が教育音楽雑誌を出版している「音楽の友社」に僕の存在を紹介してくれて、一気に評価が高まり2004年度に「音楽の友社」が出版している高校2年生の音楽の教科書に「今日から明日へ」が掲載!!「歌っていくことで広がるんだ」ということを実感しました。さらに翌年の2005年度には「HEIWAの鐘」が教科書に掲載されることに。そのおかげで、学校コンサートの依頼が増えて、これまでに全国200校以上でライブを経験してます。ニーニーズ解散後、無我夢中で突っ走ってきて、いろんな現場で歌い、いろんな人と出会い、支えていただいたおかげで、シンガー・ソングライターとしての道が見えてきました。自分の曲に少し自信が持てるようになったと同時に、表現する技術を磨き続けなければならないと強く思いました。「僕はまだまだ」その思いが原動力です。「人と比べることはない、自分を見つめて個性を発揮していくことが大切だ」ということを音楽が教えてくれました。学校のコンサートでは、そんな実体験を基に話をしてます。「好きなことに向かって生きなさい」、そういうことを本気で言う大人がいてもいいですよね。

ーー前作『生まれ』から約9年ぶりとなるニュー・アルバム『琉球』をリリース。どんなアルバムですか？
ユキヒロ 僕の人格まですべてがわかるユキヒロ・ワールド満載のアルバムです。平和へのメッセージ、人を思う心、ラブソング、ライブバージョンなど全てが入ってます

ーー全曲セルフ解説をお願いします
M.01 風は南から
ユキヒロ 沖縄の海、空、風……。それらは、どんなときでも勇気を与えてくれる。県外での体験の中で生まれた歌。風をイメージした宮良和明（Per）のSE、琉球音階を使ったメロディーなど、風景が見えてくる作品に仕上がりました。喜び、悲しみ、希望、癒しなどいろんな風を感じてもらえればと思います。

M.02 琉球
ユキヒロ 「命ドゥ宝」、平和を願う思いを先人から学び、伝えていきたい。「琉球」の躍動感のある力強さ、しなやかな優しさを感じていただければ嬉しいです。CHERRYさん（Dr）と砂川 聡（B）のリズム隊を中心とした、パワフルなサウンドが力強くメッセージをサポートしてくれている。

M.03 負けないでいこう
ユキヒロ 僕の人生を通して伝えるエールソング。勝たなくてもいいから、負けなければいいんです。「負け」とは、あきらめること。あきらめなければいいです。

M.04 この時を
ユキヒロ ディストーションの効いた長嶺良明（G）のギター、ロック・テイスト満点な松元 靖（Key）のオルガンを中心に攻めたアレンジ。沖縄の現状、危機感を伝えるメッセージソング。僕が考える本当の豊かさとは「希望」です。

M.05 君がいたから
ユキヒロ 改めて純粋な恋をしてみたくなる、そんな大人のラブソング。いつまでもひとつの恋を大切に。そんなロマンチストであり続けたい。

M.06 観覧車
ユキヒロ 15分から20分かけて一周する間、ふたりきりになれる観覧車。男の子と女の子、感じ方も全然違う。観覧車の中の男女の心の動き、ドラマチックな出来事を歌にしました。

M.07 輝きはここに
ユキヒロ 「諦めないで行こう 遅くはない 比べることはないさ 輝きはここに」。僕自身が言い聞かせてきたこと。何かにチャレンジしている人に聴いてほしい。

M.08 愛する人よ
ユキヒロ 沖縄のカントリーロードを家族と手を繋いで歩いてみたくなるそんな歌。ハート・マークいっぱいの幸せソングです。

M.09 好きなんだ
ユキヒロ リズミカルなビートでストレートに愛情を伝えてます。僕のキャラクターそのまんまの愛の歌。

M.10 沖縄に雪が降った
ユキヒロ 「ハブはコタツで丸くなる」沖縄に雪が降ったという楽しい妄想曲。ホーン・セクション、三線、パーカッションがサウンドをポップに仕上げ南国感を演出してます。

M.11 HEIWAの鐘
ユキヒロ 高校の教科書にも採用されている僕の代表曲のひとつ。この歌を通して平和の鐘の音を世界中に届けたい。

M.12 いつもいつまでも
ユキヒロ 一途に想い続ける純愛、男前なラブソング。

M.13 限りある時間
ユキヒロ 限りある時間だからこそ、自分、愛する人、出会い、すべてが愛しく、大切にしたくなる。

M.14 ウチナンチュ
ユキヒロ 沖縄あるあるなエピソードをふんだんに盛り込んだ、お笑いユニット、ニーニーズ時代を彷彿させる、コメディ・ソング。ライブバージョンでお楽しみください。

M.15 オジーのうた
ユキヒロ 沖縄あるある・パート2! 愛すべきウチナーオジーあるあるソングです。こちらもライブバージョンで。

ーーアルバム全曲、振り返ってみて改めていかがですか？
ユキヒロ 僕たちウチナーンチュには、生まれた時から「平和」への思いが細胞に刷り込まれている。争いのない社会、他と争わず自分に負けない自己、裕福ではなくてもゆとりある豊かな心、そして未来に希望が持てる沖縄……。そんなことを少しでも感じてもらえたら幸せです。愛と平和と希望と笑いを一枚の作品に詰め込んだ『琉球』をぜひたくさんの方々に聴いていただければと思います。

ーー読者にメッセージをお願いします
ユキヒロ 音楽は、聴いて観ることで感じるものだけど、活字でも伝えることができると思うんです。沖縄音楽旅行のこの記事を通して、僕を知っていただき、ライブに足を運んでいただければ最高です。音楽旅行の終着地点はユキヒロのライブ会場! ユキヒロ・ワールドを堪能してください!!

【ユキヒロ× Singer Song Guitar SPECIAL LIVE MOVIE】
ユキヒロ × Singer Song Guitar 沖縄音楽旅行スペシャルライブ。約9年ぶりのリリースとなったアルバム『琉球』から表題曲の「琉球」をお届け! ライブ動画をぜひご覧下さい!!

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ユキヒロ INFORMATION

「今日から明日へ」、「HEIWAの鐘」が高校の教科書にも採用され県内外でライブ活動を精力的に続けているシンガーソングライター「ユキヒロ」が、前作『生まれ』から約9年ぶりとなるニュー・アルバム『琉球』をリリースした。ユキヒロは、1980年代中盤から90年代にかけて、お笑いコンビ「ニーニーズ」として沖縄と東京で活動し、人気を博した。コンビ解散直後の2000年から音楽の世界へ身を投じ、現在の活躍へと繋がっている。
アルバムのタイトル曲「琉球」は、苦難の時代を乗り越えてきた先人たちの平和と希望の想いを勇壮に力強くも優しく歌い上げたメッセージソング。彼の代表曲のひとつ「HEIWAの鐘」も新バージョンで収録。「僕たちウチナーンチュには、生まれた時から「平和」への思いが細胞に刷り込まれている。争いのない社会、他と争わず自分に負けない自己、裕福ではなくてもゆとりある豊かな心……。そんなことを少しでも感じてもらえたら幸せです。愛と平和と希望と笑いを一枚のアルバムに盛り込みました」とユキヒロ。彼の人生を通して経験してきたこと、先輩たちから学んだこと、その全てが網羅されたアルバムとなっている。

レコーディング・ミュージシャンに、長嶺良明（G）、松元 靖（Key）、砂川 聡（B）、宮良和明（Per）、Masanori”CHERRY”Koyanagi （Dr from LINDBERG）を迎え、ユキヒロの楽曲を繊細かつ骨太なサウンドが包み込む。

伸びやな歌声とダイナミックなサウンドで愛と平和と希望と笑いを届ける全15曲! 生まれ島に想いを馳せた、珠玉の沖縄ポップスが誕生した。

【ユキヒロ／琉球】
ARTIST：ユキヒロ
CD TITLE：『琉球』
RELEASE：2019年1月12日
PRICE：3,000円（without tax）
CODE：OHMS3870
詳細：ユキヒロ facebook

ユキヒロ『琉球』収録曲
M.01 風は南から　M.02 琉球　M.03 負けないでいこう　M.04 この時を
M.05 君がいたから　M.06 観覧車　M.07 輝きはここに　M.08 愛する人よ
M.09 好きなんだ　M.10 沖縄に雪が降った　M.11 HEIWAの鐘　M.12 いつもいつまでも
M.13 限りある時間　M.14 ウチナンチュ　M.15 オジーのうた

【ユキヒロ PROFILE】
沖縄出身のシンガーソングライター。2004年に「今日から明日へ」、2005年には「HEIWAの鐘」が高校生音楽教科書に採用され、合唱曲としても広く歌われている。伸びやかな歌声と楽しいトークで幅広いファンを獲得し、沖縄を拠点に全国へとライブ活動中。美ら島沖縄大使（沖縄県観光親善大使）を拝命した。

2019年1月に約9年ぶりとなるニュー・アルバム『琉球』をリリースした沖縄県出身のシンガー・ソングライター「ユキヒロ」が、レコーディング・オールスターズのサポートを受け、『琉球』CD発売記念ライブを2019年8月24日（土）ライブハウスモッズにて開催。バンドメンバーは、小柳CHERRY昌法（D）、宮良和明（Per）、砂川 聡（B）、松元 靖（Key）、長嶺良明（G）とつわもの揃いだ! 8月24日（土）は、ライブハウスモッズへ!!

ユキヒロ 『琉球』CD発売記念ライブ@ライブハウスモッズ
日程：2019年8月24日（土）
時間：開場18:00 開演 19:00
料金：前売 3,000円　当日3,500円（要別途 Drink Order）
会場：Live House Mod’s（北谷町美浜）
住所：〒904-0115 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-1デポアイランドE館2F
出演：ユキヒロ
バンド：小柳CHERRY昌法（D）、宮良和明（Per）、砂川 聡（B）、松元 靖（Key）、長嶺良明（G）
問合：098-936-5708（Live House Mod’s）

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