2018年8月25日
史上初! 3人体制となったネーネーズによる
アルバム『MAPAI(マパイ)』リリース!!
Interview & Text:幸田悟
知名定男プロデュースにより1990年夏結成以来、沖縄民謡の素晴らしさを現在に伝えるとともに、世界の音楽との融合で新しい沖縄の歌を生み続けるネーネーズ。温故創新ともいえるエポックを画するアルバム『MAPAI』のリリース・インタビュー。
ーー パーソナリティーが魅力的な5代目ネーネーズ、自己紹介をお願いします
沖山美鈴 岸壁の島と言われている南大東島出身です。人口は1,300人くらいの自然が豊かで、のどかな島。客船の乗客を降ろすときにクレーンで釣り上げたゴンドラを使用する光景は有名ですね。まるでアトラクションのよう(笑)。中学卒業後高校に進学する為、15歳で島を出て沖縄本島に来ました。まさにアバヨーイの世界ですね。3人の中では、末っ子です。
上原 渚 私は那覇市小禄出身です。ネーネーズに所属して足掛け13年。やっぱり私が長女なんですかね。3人の平均年齢は若いですよ(笑)、26歳です!!
本村理恵 歌の島、石垣島出身です。BEGINさん、夏川りみさん、きいやま商店さん、新良幸人さん、そして歴代のネーネーズの先輩も石垣島出身がいます。すばらしい唄者がたくさんいらっしゃいます。そして、名曲もたくさん生まれている。立ち位置的には次女ですね。
ーー ネーネーズ史上初の3人体制。先輩が培った歴史などプレッシャーもある中、活動してみていかがですか?
沖山 私にとってネーネーズは伝説のグループ。ここで歌えていることが不思議な気持ちでした。
本村 プレッシャーはありますが先輩をリスペクトしつつ、徐々に私たちらしさを出したいと思えるようになりました。
上原 自分たちにしかできないことをやりたいと意欲的に取り組んでます。
沖山 3人になったときは、みんな力が入ってました。4人分歌わんとみたいな。
本村 ステージを続けていくうちに、それぞれの特徴を感じることができ、無理に調和せず、個性を出していこうと思いました。それから自然に歌えるようになり、お客様にも「パワーアップしたよね」と言ってもらえることも増えました。
上原 レコーディングの時に先生から「アラ」が出てきたなと言われたんです。この言葉をネガティブな意味ではなく「個性、味」という風に理解しています。磨いていけば、きっと3人のネーネーズがもうひとまわり大きくなれると思います。
ーー 『MAPAI』の表題の意味は?
本村 南国沖縄の真夏に吹く「真南風」のことで、八重山の読みで「マパイ」です。沖縄本島では「マーフェ」と読みますよね。タイトル通り南風を感じるようなそんなアルバムに仕上がっていると思います。
ーー 今回の作品、作家陣が豪華ですね!!
沖山 BEGINの島袋 優さん、宮沢和史さん、前川真悟(かりゆし58)さん、ビセ・カツさん等に提供いただきました。
ーー BEGINの島袋優の「若夏ジントーヨー」は、今年一番の泣き歌だと思います
上原 そう、素晴らしすぎる泣き歌。もうこの歌は、離島陣号泣(笑)!!
本村 島のことを思い出し、ただただ号泣。優さんは、レコーディングの時にも立ち会い、石垣島の塩せんべいを差し入れてくれて……。その塩せんべいにまた涙(笑)。私たちの兄のような存在です。
沖山 優さんが石垣を出た頃を思い出し「卒業」のイメージで作ったとのこと。この曲でホームシックになりました。優さんの歌だから、より共感! やっぱりこの歌は、離島陣号泣です! でも、渚も泣いてる(笑)。
上原 泣いてないし……(笑)。ネーネーズをはじめたのは高校生の頃。最後の遠足に行けなかったんです。学校の集合写真に私はいない……。まさに2番の歌詞のような世界。この頃のことを思い出し、込み上げてくるものがありました。
ーー 前川真悟の「千惚り万惚り」は、ダンスホール・スタイルで攻めてます!
上原 カバー曲「No Woman No Cry」の冒頭に「里前に千惚り、アヒ小に万惚り ……」という歌詞があり、真悟さんが言葉の響きが好きということで、「千惚り万惚り」を連呼してます(笑)。
沖山 縦ノリで歌ってって言われて、紅型衣装で縦ノリですか〜?みたいな(笑)。
本村 でも、みんな対応していく。回を重ねる毎に気持ちよく歌えるようになりました。今では、一番ノレる曲。CDでは、真悟さんがコーラスで参加してます。
ーー 宮沢和史の「亜壇の心」は、移民した先人に対する想いを紡ぐすばらしい曲。フォルクローレのアレンジが郷愁を誘う
沖山 とても壮大なイメージの歌、この歌に沖縄の人の「芯」を感じたりします。
本村 大地に根を張り、嵐に耐えた亜檀。沖縄の人の強さを感じつつ歌いました。
上原 この曲に対しては3人それぞれの解釈があり、それを咀嚼しながら3人なりの答えを見つけ昇華したい。宮沢さんがこの曲に込めた想いを歌い伝えたい。
ーー メンバー自身が楽曲も手がけた
本村 ネーネーズは知名定男の曲を表現する代弁者という役割があるんです。その私たちが自分で作った歌を歌って大丈夫か?という不安がありました。でも、曲を作る行程で普段褒めない先生が、褒めてくださって……。そうして私たちらしい新しい歌が誕生しました。
ーー 「ハーモニー」は、知名定男がみなさんに託したそんな歌に感じます
沖山 人々の暮らしは、自然の中で生かされている。そのハーモニーを大切にしなさいという想いが込められてます。
本村 初めて聴いた時に、新しいネーネーズが始まると感じました。
上原 私たちに託した歌だと勝手に思い込んで気持ち良く歌ってます(笑)。
ーー 読者へメッセージを
沖山 『MAPAI』は、自信です!
上原 制作に関わったみなさんの愛を詰め込んだ、作品となりました。
本村 本土の方が聴いても沖縄に近づけるような、そして私たちからも歩み寄れるようなそんな一枚になりました。
全員 『MAPAI』、聴いてください!
【ネーネーズ PROFILE】
メンバーは、沖山美鈴(南大東島出身)、上原 渚(那覇市出身)、本村理恵(石垣島出身)。1991年4月にリリースしたファーストアルバム『IKAWU/イカウー』でネーネーズの音楽は瞬く間に世界中に広がった。5代目となった現メンバー、2015年にアルバム『reborn』でメジャー復帰し、翌年はオリジナルアルバム『DIKKA』をリリース。2018年1月にメンバー1名が卒業し、ネーネーズ史上初の3人体制となった。最新音源は、2018年6月にリリースしたアルバム 『MAPAI(マパイ)』です。
▶︎ネーネーズ Official Website
▶︎キングレコード ネーネーズ特設ページ
ネーネーズ 沖縄ミュージックジャーニー アフタートーク 100
2018年7月6日放送分の収録後のNHK-FM 番組「沖縄ミュージックジャーニー」アフタートーク、今回のゲストは平均年齢26歳のネーネーズ。2018年6月に約二年半ぶりにリリースしたアルバム『MAPAI』や全国ツアーについてお話を伺いいました。楽しいトーク、是非ご覧ください!!
ネーネーズが約二年半ぶりのアルバム 『MAPAI(マパイ)』が2018年6月22日にリリース。
タイトルのマパイとは、南国沖縄の真夏に吹く「真南風」のことで、八重山地方での読み方。
宮沢和史(ex.THE BOOM)、島袋 優(BEGIN)、前川真悟(かりゆし58)他、
豪華作家陣による書き下ろし楽曲に加え、メンバー自身が才能を開花させた
書き下ろし楽曲達も収録されている。
史上初の3人体制となったネーネーズによる
決意表明的POPアルバム『MAPAI(マパイ)』、必聴です。
【ネーネーズ/MAPAI(マパイ)】
ARTIST:ネーネーズ
CD TITLE:『MAPAI』
RELEASE:2018年6月22日
PRICE:3,000円(without tax)
CODE:KICS-3716
詳細:ネーネーズ Official Website
キングレコード ネーネーズ特設ページ
2018年6月22日(金)沖縄「ライブハウス島唄」を皮切りにレコ発全国ツアーが開催!
ネーネーズ 『MAPAI』レコ発ライブ 2018
2018年6月22日(金)沖縄「ライブハウス島唄」
2018年6月23日(土)沖縄「ライブハウス島唄」
2018年6月24日(日)熊本「フェリシア」(※琉球の風 先行ライブ)
2018年6月26日(火)福岡「ROOMS」
2018年6月27日(水)広島「club cream」(クラブ クリーム)
2018年7月09日(月)東京小岩「こだま」
2018年7月10日(火)仙台「enn2nd」
2018年7月11日(水)札幌「クラップスホール」
2018年8月27日(月)大阪「バナナホール」
2018年8月28日(火)名古屋「オキナワAサインバーKOZA」
2018年8月29日(水)名古屋「オキナワAサインバーKOZA」
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