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2018年2月24日

組踊の魅力24 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vo.26 連載コラム

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タイトル:文化遺産においての組踊公演

組踊の魅力 24
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

当会では昨年度より南城市教育委員会主催「南城市文化遺産コンサート」において組踊を上演している。この事業は南城市の歴史偉人・尚巴志を活用していく尚巴志マスタープランの一環で、文化遺産という特別な場所において開催されている。遺産のため野外での上演となり、雨天の場合は公民館で催された。野外や公民館では通常の舞台とは異なり、設備などの諸問題がある。限られた予算内で制作を請け負った会社のスタッフの方々と知恵を絞りながら解決していった。また、狭い場所での組踊上演は困難なため、音だけで楽しむ「語り組踊」の方法で「執心鐘入」を上演し、スペースがある場所では「二童敵討」を披露した。さらに、単に組踊を上演するだけではなく、上演前にはFMタイフーンの平良斗星氏の司会と県立芸大講師の鈴木耕太氏による解説を行った後に上演した。上演後は冒頭の解説メンバーに演者を含めたアフタートーク、質疑応答と実に内容の濃い公演であった。

それにしても、野外での上演は実に気持が良い。文化遺産という特別な場所では、その土地の大きな力に包まれ神々に守護されているようにも感じ、自然と厳かな心持ちになる。きっと、観客も同じように感じたであろう。それを共有できたことに束の間の幸福感を覚えた。

組踊公演情報 沖縄音楽旅行INFORMATION

二人の武将の数奇な運命を描いた琉球史劇の傑作「護佐丸と阿麻和利」
国立劇場おきなわ初上演!!
沖縄芝居界の重鎮から若手まで、人気俳優陣による迫力の舞台をお届け。
護佐丸の最後や屋慶名と鬼大城の対決、阿麻和利の最後など、
見応えある名場面の数々をどうぞお楽しみください。

国立劇場おきなわ沖縄芝居公演 
史劇「護佐丸と阿麻和利」

日程:2018年2月24(土)・25日(日) 
時間:開演14:00
場所:国立劇場おきなわ大劇場
入場料:3,600円
詳細:国立劇場おきなわ ホームページ

【演目】
史劇「護佐丸と阿麻和利」
原作/上間朝久
脚本/真喜志康忠
演出/平良進
演出助手/髙宮城実人

【あらすじ】
1458年に起こった「護佐丸・阿麻和利の乱」を題材にした芝居。
第一尚氏王統6代の王尚泰久のとき、中部に新興勢力が起きる。
勝連城主の阿麻和利である。その勢力を無視できなくなった泰久は、
王女踏揚を降嫁させ懐柔する一方、
勝連城と首里城の中間に位置する中城城に、忠臣護佐丸を配して牽制した。
ある日、阿麻和利は泰久に護佐丸謀反と虚偽の報告をし、
泰久は阿麻和利を討手として中城城を攻める。
中城城は陥落。
阿麻和利は次に首里城攻略を企てる。
それを夫人の付人である鬼大城と夫人踏揚が察知し、夜、
密かに首里城に通報するため逃亡する。首
里軍は鬼大城を討手としてただちに阿麻和利一味に反撃。
阿麻和利は鬼大城の手によって斬首され、一連の戦乱に終止符がうたれた。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。

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