2017年11月16日
OKINAWA GOOD LOCATION PHOTO ESSAY
「ひやみかち節」は、終戦直後、焦土と化した郷土を鼓舞し続け、県民に生きる力を与えた大切な歌です。35周年を迎えた琉球村では、「ひやみかち節」を島唄ライブで歌唱し、その想いを未来に伝承しています。ぜひ、琉球村でご体感ください。
Photographer:関 康隆 facebook page
協力:琉球村 facebook page:琉球村 facebook page
未来へひやみかせ!! 35周年の琉球村でも伝承
沖縄県民にとって「勇気を与えてくれる歌」として親しまれている「ひやみかち節」。この歌には、戦後復興にかける2人の偉大な先人たちの想いが込められている。歌詞の一番を作詞したのは、平良新助(1876年~1970年)氏。
沖縄県民のハワイへの移民を初期からサポートし、多くの困難を乗り越え、移民を定着させた海外移民とウチナーネットワークの基礎を築いた功労者のひとり。
その後アメリカ本国に渡りホテル経営等で成功を収めるが、戦後52年のアメリカでの移民生活に別れを告げ帰郷。しかし、終戦直後の沖縄は憔悴しきっていた。そこで平良氏は戦争で荒廃した郷土と県民を鼓舞する為に琉歌を読んだ。
それがひやみかち節の1番の歌詞、「七転び転で ヒヤミカチ起きて わしたこの沖縄 世界に知らさ」である。
その琉歌に曲をつけたのが、東京音楽学校で講師をしていた山内盛彬(1890年〜1986年)氏。
琉球古典音楽を後世に伝承するため、丁寧に採譜し古典の楽譜である工工四を五線譜に起こした。また、ニューヨークやブラジル、ボリビア、ハワイなどへ赴き沖縄音楽の普及に貢献、尽力した。
沖縄へ帰郷した1948年、58歳の時に「ひやみかち節」の作曲を依頼され、メロディーとともに2番以降の歌詞を山内氏が制作し付け加えた。3番の歌詞「我身や 虎だいもの 羽付けて給ぶれ 波路パシフィック 渡て見やべら」には、両氏の生き様と未来の沖縄へのエールが込められているように感じられる。
開村35周年を迎えた琉球村では、この想いを未来に繋げるべく「ひやみかち節」を歌い継いでいる。ぜひ生で体感してください。未来へひやみかせ!!
琉球村:琉球村WEB SITE
琉球村 入園情報
料金:大人16才以上1,200円、小人6才~15才600円、6歳未満無料
会場:琉球村(園内旧島袋家)
住所:〒904-0416 沖縄県国頭郡恩納村山田1130
出演:琉球村
問合:098-965-1234(琉球村営業部)
詳細:琉球村website
琉球村でひやみかち節を体感!!
2017年11月15日~2018年2月14日の期間中、11時の島唄LIVEの際、「ひやみかち節」 を披露します。バラエティー豊かな「ひやみかち節」をお楽しみください。
琉球村35周年記念アルバム『琉球ナビィロード』
沖縄民謡、沖縄ポップスの定番ソングから
オリジナルまで全11曲収録! 沖縄の音のお土産に!!
琉球村開村35周年を記念して、CDアルバム『琉球ナビィロード』をリリース!!
沖縄民謡からポップスまでカバー10曲、
オリジナル1曲の合計11曲をオリジナリティー溢れる編曲でおで収録。
プロデュースは、沖縄エイサーの大定番曲「ミルクムナリ」の日出克、
編曲は太陽風オーケストラの松元靖が担当。
歌唱は、琉球村で芸能ショーを披露している唄者のみなさん。
沖縄の歌で琉球の今昔を感じてください。
【琉球村/琉球ナビィロード】
ARTIST:琉球村
CD TITLE:『琉球ナビィロード』
RELEASE:2017年4月10日
PRICE:2,160円(tax in)
詳細:琉球村 Website
琉球村35周年記念CD『琉球ナビィロード』収録曲
「島唄」、「海の声」、「芭蕉布」、「うんじゅが情どぅ頼まりる」、
「涙そうそう」、「童神」、「ダイナミック琉球」、「アンマー」、
「沖縄ジントーヨー」、「月が出たなら」、「琉球教歌」(オリジナル曲)
▶︎「琉球ナビィロード」〜沖縄の歌と舞 琉球の原風景を訪ねる旅〜|沖縄音楽旅行Vol.22
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