Singer Song Guitar 100 OKI_INTERVIEW
スライド・ギター・インスト・アルバム
『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』リリース・インタビュー!!
SSGギターでの内田勘太郎のライブ動画もご覧下さい!!

ボトルネックに焦点を絞った全曲スライド・ギター・インスト・アルバム『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』をリリース。また自身初の書籍となる『ブルース漂流記』も出版した内田勘太郎へのスペシャルインタビュー。極上のブルースが聴こえてくる。
Photo,Interview & Text：幸田悟

ー前作から2年、今作、『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』のコンセプトは。
内田勘太郎　『DES’E MY BLUES』は、ある意味ブルースの魅力をダイジェスト的にまとめたアルバム。これをリリースしたおかげで、今回は、デルタ・ブルース、ボトルネック・ギターにテーマを絞ることができた。ブルースは15歳のころから聴いてたから、いろいろアイディアがあるんだよね。それを拡大解釈して、ボーカル・ミュージックであるブルースをギターで歌えたらと思ってボトルネックをテーマにしたんだよね。ブルースは自由なんだよ。クラシック音楽だってコンダクターによって曲が変化する。ブルースもまた然り。基本は、インプロビゼーション。考えてプレイするのではなくゾーンに入る。演奏している瞬間に道が見え、ピークが有り意外性のあるエンディングで終える。そんな最高な瞬間を凝縮したアルバム、それが『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』。

ーボトルネック奏法の魅力は？
内田　叫ぶようにもささやくようにも演奏できる。経過音がいくらでも入るし表現力が豊か。「逢いたくて 逢いたくて」、「どうにかなるさ」など、歌っている感じで弾いている。デルタ・ブルースというと荒々しい感じに聴こえるかもしれないけど、冷静に聴けば実に端正な音楽。1920年前後のチャーリー・パットンなんかは、「ウィスキー奢るから、ちょっと弾いて」みたいな感じの荒々しさと、繊細さが同居してる。ブルースは、ミシシッピ河の流れのようでもあるよね。シカゴまで流れてマディー・ウォーターズまで辿り着く。

ーカルピスのボトルネックはいつから？
内田　茶色は普通のカルピス、透明のヤツはフルーツ・カルピス（笑）。いろんな瓶を試したよ。ゆるやかな曲線がいいんだよね。見つけたのは、15歳のころ。それからずっとカルピスのボトルネックさ。

ー内田勘太郎による各曲セルフ解説を
1. Far From Mississippi　
内田　イントロはインパクト重視! Ken YokoyamaやTHE BACK HORNをイメージ!

2. Wolf　
内田　1970年にロンドンでクラプトンやストーンズのメンバーたちと行ったセッション・アルバム、『ザ・ロンドン・セッションズ』を聴いてハウリン・ウルフの存在感に衝撃を受けた。タイム感、たっぷり感をこの曲で表現した。

3. Delta Song
内田　マディー・ウォーターズにインスパイアされた曲。シカゴに出る前、ミシシッピ時代のマディー・ウォーターズを俺風に拡大解釈し表現した。

4. 逢いたくて 逢いたくて　
内田　園まりでヒットした「逢いたくて 逢いたくて」。子どものときから好きだった。女性が歌ってる感じ、表情を出したいと思ってこの曲をセレクション。16ビートを盛り込む事でファンキー感を。

5. Nyonin Blue
内田　いろんなブルースの曲がオマージュ的に入っている。元ネタは、「カインド・ハーテッド・ウーマン」。

6. Higonokami
内田　昔作った「ナイフ」という曲をセルフカバー。それでタイトルは「Higonokami」にした。昭和的でしょ（笑）。

7. Zashiki Warashi　
内田　収録時、息子が乱入してきてた（笑）……。そのまま自由なブルースに。

8. 10$の恋　
内田　ボサ・ノヴァのビートを入れて、印象の違う「10$の恋」になった。

9. Keibin
内田　リズムを入れてる時にふと小さな汽車「けいびん鉄道」をイメージした。意外と鉄道好き。内田鉄太郎です（笑）。

10. Zidangda　 w.梶浦雅弘（d.）　
内田　元モッズのドラマー梶浦とは、30年来の友達。「地団駄」という古い日本の言葉の響きとビート感が気に入ってる。レコーディング初日にやった曲。

11. どうにかなるさ
内田　コードは昔、ムッシュ・かまやつさんから直接習った。ジャズ的な展開、ムッシュのコードワークがとてもいいよね。そういえば、憂歌団辞めるって決めた日、博多で吞んでて街で偶然、ムッシュと出会った。「おめでとう」っていってくれて、その日延々と吞んだ。いい思い出だろ。

ー初の書籍 『ブルース漂流記』を出版
内田　2008年のころからブログで連載してた手記をもとにして出版。アコースティック・ギターマガジンの連載もまとめてる。音楽に出会って、高校時代に木村君に出会って、憂歌団はじめて……。今だに漂流してる感じだね。「ウケ」など狙わずに極力シンプルに書いた。昭和な暮らし、ブルースが聴こえてくると嬉しい。　

ー最後にメッセージを
内田　ぼーんやり生きていきます。心が向く音を素直に出したい。違う事もやってみたいなぁ。今、これまで触った事がない種類のギターが集まってきてて。楽器が誘う音楽ってのもあるよね。自由にきままに音を出していくだけさ。

【内田勘太郎 × Singer Song Guitar SPECIAL LIVE MOVIE 】
内田勘太郎 × Singer Song Guitar 沖縄音楽旅行スペシャルライブ。これが内田勘太郎、伝説のボトルネック奏法だ!スペシャル・ライブ動画、ぜひご覧下さい!!

内田勘太郎 NEW ALBUM 2016.11.23 RELEASE

今度の内田勘太郎最新作はボトルネックに焦点を絞った
全曲スライド・ギター・インスト・アルバム。
使用ギターはデビュー当時からの愛器チャキP-1。
そしてボトルネックは今や勘太郎のトレードマークとも言えるカルピスの瓶首を使用。
太平洋戦争以前のデルタブルースからたくさんの恩恵を受けた
内田勘太郎のオリジナル曲はまさに現代のデルタブルース。
カバー曲として本人が大好きな日本の歌、
園まりでヒットした「逢いたくて 逢いたくて」と
かまやつひろし「どうにかなるさ」を、
そしてセルフカバーで憂歌団の「10$の恋」を妖艶に奏でている。
サウンドエンジニアの鈴木智雄氏による卓越した録音は
ボトルネックで奏でる繊細な響きや轟音を逃さない。
内田勘太郎が目の前で弾いているかのような手触りのある
良質なサウンドに仕上がっている。
これぞまさに内田勘太郎の圧倒的なボトルネックギターだ。

【内田勘太郎／DEEP BOTTLE NECK GUITAR】
ARTIST：内田勘太郎
CD TITLE：『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』
RELEASE：2016年11月23日
PRICE：2,500円（without tax）
CODE：KTRO-0001
詳細：内田勘太郎 Website

DEEP BOTTLE NECK GUITAR 収録曲
1. Far From Mississippi　2. Wolf　3. Delta Song
4. 逢いたくて 逢いたくて　5. Nyonin Blue　6. Higonokami
7. Zashiki Warashi　8. 10$の恋　9. Keibin
10. Zidangda　 *w.梶浦雅弘(d.）　11. どうにかなるさ

ブルース、ギター、旅のあれこれ……。
日本の代表するブルース・ギタリスト内田勘太郎の初の書籍が発売!!
多くのミュージシャンにリスペクトされる憂歌団のギタリスト内田勘太郎、初のエッセイ集。
幼少からデビューまでをブログで綴ってきたギター事始めを加筆編集。
さらにアコースティック・ギター・マガジンで連載中の廻国ギター旅、
影響を受けたブルースマン、各方面のミュージシャンからのコメント、
すぐに役立つブルースのターンアラウンド直伝譜面、愛用のチャキP-1や旅の道具も大公開。
憂歌団解散、再始動、沖縄、現在の活動についても語り尽くしたもりだくさんの内容。
付録CDには「10＄の恋」のセルフ・カバーを含む、未発表曲2曲を収録。
日本を代表するブルース・ギタリスト内田勘太郎の魅力がたっぷり詰まった1冊です!!

【内田勘太郎 著／ブルース漂流記】
ARTIST：内田勘太郎
BOOK TITLE：『ブルース漂流記』
RELEASE：2016年10月18日
PRICE：2,000円（without tax）
内容：BOOK（A5判／248ページ）+CD （2曲入）
　　　CD収録曲／新曲「P.S.Yoe-Gie Blues」、セルフカバー「10＄の恋」
詳細：内田勘太郎 Website

ブルース漂流記 CONTENTS
●ギター事始め〜ギターとの出会い、木村君との出会い、憂歌団結成、デビューのいきさつ
●私を蹴とばしたブルースマン達
●廻国ギター旅〜アコースティック・ギター・マガジン連載中のコラムより
●内田勘太郎の面倒くさいところ〜ミュージシャン、タレントからのコメント集
●譜面付き　直伝ブルース・ターンアラウンド
●付録CDに未発表曲2曲収録〜新曲に加えて「10＄の恋」のセルフ・カバー!!

【内田 勘太郎（うちだ かんたろう）PROFILE】
1970年憂歌団結成。1975年、そのリードギタリストとしてレコードデビュー。ブルースを基調にした独自の世界で全国を席捲し、熱狂的な人気を誇った。その天才肌のギタープレイの評価は高く、日本を代表するギタリストとして名を馳せる。カルピスの瓶首を使ったスライド奏法も有名。数々の有名アーティストとのセッションやレコーディング、CM音楽なども多数手がける。1998年、アルバム『マイ・メロディ』でソロデビュー。1999年より活動休止していた憂歌団は、2013年に再始動。2014年には新メンバーに新井田耕造（d.）を迎える。同年、木村充揮との憂歌兄弟としての活動もスタート、アルバム『憂歌兄弟』をリリース。さらに全編インストの圧倒的なブルース・アルバム『DES’E MY BLUES』も発表した。教則DVD3作もロングセラー。2016年11月23日には通算8枚目となるソロ・アルバム『DEEP BOTTLE NECK GUITAR』をリリース。15歳の時に始まったブルースの旅は半世紀近くを経て、今、デルタブルースに回帰。
1954年生まれ。1995年より沖縄在住。

What’s Singer Song Guitar？
シンガーソングギターは、世界初!
マイクアンプとギターアンプが一体化したギター!
Singer song guiterの特徴
・パーティーに打ち上げに! そしてストリートにビーチに! 歌って弾いて、これ1本で完結!
・ポップなデザインに自分流カスタムも自由自在! お目立ち、大ウケ間違い無し!
・外部入力端子や出力端子も基本スペック。楽屋ギター、
　旅先でのデモ録音用ギターとしても活躍間違い無しのプロ・ユース!
詳細： Singer Song Guitar WEB SITE

Singer Song Guitar 1st Model 大幅値下げSale 実施中!!
・1stモデル（9V×2本駆動）の6色が製産停止に伴い大幅プライスダウン!!
　¥49,875→¥29,900
・2ndモデル（1.5V 単三×6本）期間限定セール実施中!!
詳細：Singer Song Guitar

沖縄音楽旅行 INFORMATION

沖縄音楽旅行をWEBで! バックナンバー入手も可能に!! 詳細は以下のリンクで
▶︎沖縄音楽旅行 WEB版 Back Number 一覧
沖縄音楽旅行本誌は以下で入手できます!
▶︎沖縄音楽旅行設置店舗一覧MAP

沖縄アーティストのインタビュー動画なら沖縄LOVEwebTV!
BEGIN、ORANGERANGE、MONGOL800など
沖縄アーティストへのオリジナルインタビュー動画、随時更新!
▶︎沖縄LOVEwebTV YouTubeチャンネル

▶沖縄ちゅらサウンズ♪ 音源視聴・購入はQRコードから