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2016年4月22日

One Voice SPECIAL INTERVIEW 〜65歳以上の注目のボーカルグループ誕生〜

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One Voice 100 OKI_INTERVIEW text by Satoru Coda photo by John Matsumoto
メンバー全員65歳以上のボーカルグループOne Voiceが誕生!!
歌う喜び、歌の楽しさすばらしさを世代を超えて伝えていく。

「歌う事に理由があるとしたら何ですか?」。その事を問い続けた特別番組が2016年1月9日、QABにて放送された。その番組のプロデューサーを務めたのが、元シンガーソングライターの狩俣秀己さん。その番組がキッカケで、誕生したコーラスグループ、それがOne Voice。メンバー全員なんと65歳以上という、ご長寿ボーカルグループだ。歌と音楽、そして長寿の島「沖縄」にふさわしいコーラスグループであるとも言える。One Voiceのプロデューサー狩俣氏とコーラス指導を担当するケリー陽子氏にOne Voiceの誕生秘話とこれからについて伺った。

ーボーカルグループOne Voiceを結成するキッカケは?
狩俣秀己 僕自身、音楽がルーツにあって、音楽と向き合ってきた。今年1月にオンエアした「うたに恋して~歌うことに理由なんてない~」というテレビ番組(2016年1月9日QABにて放送)を制作しました。
「歌う事に理由があるとしたらなんですか?」
これが番組の軸でした。音楽のプロアマ問わず小学生から80歳以上の60名以上の方々に質問をし、その答えをまとめた番組です。 
そのときに出会ったおじいちゃん、おばあちゃんのコーラス部がとても印象的でした。僕自身の音楽のバックボーンがポップス・バンドだっただけに、コーラスをすることで活き活きとしているその光景に衝撃を受けました。伝わるものがあるというか……。
そのときに僕のやりたいことがはっきりと見えました。「歌う事で活き活きする、歌に生かされている、そんなことが伝わるボーカルグループをつくりたい!!!」。もしかしたら、そのボーカルグループを通して、僕自身が「歌う事の理由」、その答えを見つけたいのかもしれない。それで、ボーカルグループOne Voiceを結成することにしました。

ーメンバーを65歳以上と設定した理由は?
狩俣 定年を迎えて、好きな事や趣味に目覚めるのがそのくらいの年齢かなと。人生の機微が歌に出てくると思うんです。懐も深いし、多くの経験をしている。だから、65歳以上。ほんとは、もっと上でもいいと思ってるんですけど(笑)。

ーOne Voiceの名前の由来は?
狩俣 「One」って沖縄の言葉って「自分」。「自分の声でひとつになり、歌になる」と言う想いが込められてます。

ーOne Voiceを運営していくには、裏方を支えるチームが必要。特にボーカル指導者は、大切ですね。
狩俣 そうですね、このプロジェクトの肝とも言える部分。ボーカル指導をお願いしたのは、ケリー陽子さん。先にお話した特番の取材がきっかけで出会うことができました。沖縄で本格的なゴスペルを歌っているケリーさんの存在もまた衝撃でした。歌の技術も素晴らしいけど、その人柄に惚れました。One Voiceの歌唱指導には、明るさと、人を惹き付けるエネルギーが必要。良いエネルギーを発散しているんです。指導者候補は、20人以上挙げたけど、ケリーさんが適任だと思いました。

ーボーカル指導のケリー陽子さんの経歴もまたドラマチック。One Voiceのオファーを受けた時の心境は?
ケリー陽子 私は北海道の出身のクリスチャン。何度も渡米しゴスペルを学びました。沖縄で探し求めていたアフリカ系アメリカ人が通う教会に出会うことができました。その教会に連れて行ってくれたのが現在の夫でミュージシャンであるケンタニーです(笑)。
沖縄に移住したのは、1998年。ゴスペルシンガーとして、教会やブライダルなどで歌う生活は、充実はしていたけど、何かもっとやりたいことがあると感じてました。そう、沖縄のためにも。だから、私たちは神様に祈り続けました。
そんなときに狩俣さんから、One Voiceのボーカル指導のオファーがありました。私は、即座に「これだ」と感じました。

ーボーカル・メンバー集めはどうやって集めたのですか?
狩俣 「以前、音楽をやってて、あきらめて辞めちゃった人」、「現在音楽を続けてる人」、「カラオケ大好き、音楽大好き」そんな人たちを集めたかったんです。いろんな境遇、いろんな音楽の関わりだからこそ伝わるものがありますから。つて等を辿って、夜な夜なカラオケバーに行ったり、ときには噂を聞いて卓球場に行ったり(笑)、とにかく「それらしい人がいる」と噂を聞けば足を運びました。当初集まったのは、3名(笑)、それから徐々に増えて9名に。そして2016年1月20日に正式に結成しました。その後、メンバー通して、口コミや紹介が広がり、20名くらい集まりました。
選考において一番大切にしてた基準は、パーソナリティーです。歌ってもらった訳ではなく、面談の時の話し方やノリで決めました(笑)。

ーOneVoiceのメンバーは、随時募集してるんですか?
狩俣 現段階でOneVoiceの正式メンバー20名、そしてゲスト・メンバー50名という感じでイメージしてます。問い合わせていただければ、ゲスト参加からOKです。見学は、いつでもウエルカムです!!

ー普段の練習内容を教えてください
ケリー 一週間に一度、浦添市のてだこホールの練習場で行ってます。MYCOさんというヒップホップダンサーのダンス指導のウオーミングアップが10分。ノリノリになったところで、ボイストレーニング15分、そのあと合唱曲を歌いながら、ROCKしてもらいます(笑)。みなさん、はじけてます!! 私が一番楽しんでるかもしれない(笑)。

ー歌う曲はどうやって決めてるんですか?
狩俣 メンバーがその楽曲から発見があったり、各世代間を繋ぐ共感していただけるようなそんな楽曲を選んでます。
ケリー これまでに「アメイジング・グレイス」、「人にやさしく」、「ハピネス」、「安里屋ゆんた」、「にじ」、「ツイスト・アンド・シャウト」、「海の声」を練習してきました。男性メンバーの前花さんは、ブルーハーツの「人にやさしく」を息子さんとカラオケ練習をしたり、女性メンバーの河邊は、お孫さんと一緒に練習してたりするんです。こうやって、Voiceの活動によって世代間の交流やふれあいが生まれるというのもいいですね。レパートリーもこれからもっともっと増えていきます。

ーVoiceのメンバーと共有した時間の中で、印象深かったエピソードを教えてください
狩俣 僕は2月が誕生日だったんだけど、みんなにハッピーバースデーを歌っていただいた事が嬉しかったし心に残ってる。One Voiceの歌で、一番最初に感動したのは僕かもしれない。
ケリー 自己紹介をしていただいたときに、男性メンバーの真栄城さんが「みんなでカーネギーホールに行きましょう!」とおっしゃったんです! そのエネルギーと、このグループへの想いに感動しました!!

ー2016年3月9日(水)に開催したライブハウスモッズでの公開練習、雰囲気はいかがでした?
狩俣 全員バス移動だったのでみんな遠足気分満載(笑)。みんなウキウキで超ハイテンションでした。
ケリー そんなドキドキ感があってよかった〜。

ー今回の公開練習、バックバンドも素晴らしかった
ケリー His Gener8tion Moves(ヒズジェネレーションムーブス)という私のバンドです。彼らもOne Voiceのメンバーの事をリスペクトしてくれてます。

ー沖縄の若手ボーカルグループ5th Elementsとのコラボレーションも最高によかったですね
狩俣 僕が好きなボーカルグループ!! One Voiceとコラボしてもらいたくてお声がけしました。5thのメンバーのYUがお母さんをつれてきてくれて、親子コラボも実現しました。YUの親子関係、とても素敵だなと思いました。
ケリー 5th Elementsにはエネルギッシュ! コラボさせていただいて、ステージに立つアーティストのパワーをOne Voiceのメンバーたちもしっかり感じてくれたと思います。

ーライブハウスのステージを含めてみなさん初物づくし。反応や手応えはいかがでした?
狩俣 僕からするとOne Voiceの可能性も見えたし、いろいろな課題も見えました。僕らのケアも含めて、もっともっと研鑽していきたいなと思います。ステージに立つ為の身近なトレーニングも伝えられたら良いなと思います。
ケリー One Voiceのみなさんは、そのステージを楽しんでいる感じがありました。若いアーティストだと場所にのまれる事ってあるんですけど、One Voiceは、ホントに楽しんでました。これはシニアのなせる業だなと思います。ますますマッチアップして、スキルを得ていただきたいし、それを伝える為に私自身もがんばりたいと改めて強く思いました。

ーOne Voiceの今後の展開を教えてください
狩俣 彼らを支えてくれてる家族、応援していただいている地域に対して貢献できることや場所を探していきたい。保育園、病院、学校、福祉施設、などで公演を重ね、交流を図れるようなそんなコーラスグループになれたらと思います。そして、沖縄から本土、アジア、世界、何処へでも行きたいですね。夢は広がります!!!
ケリー それぞれが「私の歌を聴いて」っていうスタンスでいれる、そんなボーカルグループに仕上げていきたいと思います。

ー最後にメッセージを
狩俣 ライブに観に来てOne Voiceの歌に触れて欲しいと思います。
ケリー One Voiceの歌から力をもらって欲しいと思います。シニアとか、お年寄りという事ではなく、単純に力をもらえます。ぜひライブ会場に足を運んでください!!

後記
ボーカルグルーブOne Voiceの公開練習、そしてSPECIAL INTERVIEWを通して確信したことがある。それは、「歌は人生を豊かにする」ということ。
ぜひ、多くの方々にOne Voiceの歌に触れてもらいたい。
沖縄音楽旅行、沖縄LOVEwebを通して、彼らの活動の様子をシリーズで伝えていく。
みなさんの人生が、さらに豊かなものになることを祈って。
ー沖縄音楽旅行 沖縄LOVEweb 発行人 幸田 悟ー

One Voice 島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭 出演

波の上おーきなステージ 我らの青春リサイタル2016年4月22日(金)14:30~
日程:2016年4月22日(金)
時間:14:30~16:30
場所:波の上うみそら公園特設ステージ
出演:石田明(NON STYLE)、スリムクラブ、しずる、
   One Voice、SHOCKERS(早稲田大学)、あらかきしゅん(琉球大学)、
   比嘉ゆりの(沖縄キリスト教短期大学)、Anbie(沖縄キリスト教短期大学)、
   15AA(沖縄国際大学)、ミミガー太鼓(琉球大学)、
   ROFL(沖縄キリスト教短期大学)、2700、馬と魚
概要:「仲間と集い、歌う」シニア世代が集ったボーカルグループ「One Voice」や
   大学生パフォーマーたちによるステージ。
   青春に年齢や性別は関係なし!メインステージにふさわしい熱いライブをご覧ください!
詳細:島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭 Website 4/22 TimeTable

One Voice MOVIE


沖縄発 Ave.70才のロックコーラス隊「One Voice」初ライブハウス編
沖縄で産声をあげた、平均年齢70才のロックンロールコーラス隊「One Voice(ワンボイス)」。南の島から世界へ、パワフルな歌声を届けるために、ポップス、ロックなど、様々な楽曲­­にチャレンジ中です! 沖縄県北谷町にあるライブハウスの老舗、「ライブハウスモッズ」での公開練習の模様のダイジェスト版! 沖縄の人気デュオグループ「5th Elements」とのセッションも! ぜひムービーをご覧ください。

One Voice SPECIAL INTERVIEW MOVIE


One Voice SPECIAL INTERVIEW MOVIE 今日の訪問者191
メンバーが全員65歳以上のボーカルグループOne Voice! プロデューサー 狩俣秀己さんとボーカル指導のYoko Kelly(ケリー 陽子)さんにOne Voiceの結成から、今後の展開までお話を伺いました。音楽の島、沖縄ならではのシニアのボーカルグループOne Voice SPECIAL INTERVIEWです!!

One Voice PROFILE

2016年1月20日結成。歌うことが大好きな65歳以上の人たちが集うボーカルグループ、それがOne Voice。ポップス、ロック、沖縄民謡など様々な楽曲に挑戦中。沖縄から世界へ、One Voiceが歌う楽しさを届けます。
日々の活動の模様は、以下のオフィシャルフェイスブックページ、ツイッターをご覧下さい。
▶︎One Voice Official facebook page
▶︎OneVoice twitter
問合:One Voice Official facebook page(メッセージでお気軽にお問い合わせ下さい)

One Voice プロデューサー 狩俣秀己 PROFILE

1967年2月2日那覇市生。1988年、ザ・リッツ結成「君を抱きしめたい」で1993年CDデビュー。その後、公務員、広告代理店、CMプロダクションを経て、2000年 有限会社ウェブキャスト・エコ設立。主にTV・CM、WEBコンテンツ・イベント企画、音楽制作を行う。65歳以上のメンバーを集めたボーカルグループ「One Voice」をプロデュース。

One Voice ボーカル指導 Yoko Kelly(ケリー 陽子) PROFILE

北海道札幌市出身。幼い時から洋楽を聴き、映画を通してゴスペルに出会う。いろんなジャンルのバンドで歌いつつ、何度も渡米し、生のゴスペルを体感し、本格的にゴスペルをという気持ちから、沖縄へと1998年に移住。探し求めていたアフリカ系アメリカ人が通う教会に初めて連れて行ったのが現在の夫でミュージシャンであるケンタニー、その後、そのアフリカ系アメリカ人の教会において、ソリスト兼指揮者となり、長期奉仕した。現在は自身のオリジナルのゴスペルバンドHisGener8tionMovesでの活動しつつ、ゴスペルミュージカルにも2度程出演、日中合同制作映画などにも出演。

One Voice Band PROFILE

HIS GENER8TION MOVES (ヒズジェネレーションムーブス) 。違ったバックグランドを持ちながら集まったゴスペルグループ。いろんなジャンルで、ロック、クラシック、ファンク、R&B、ジャズ、ヒップホップ、トラデイショナルなど、すべてのゴスペルを交差させている。私たちの目標は、思い、魂、創造性、力強いメッセージを聴いてくださる方に届けていくことです。His Gener8ton Moves(主の世代の働き)が to MOVE YOU!!
メンバー:Kenthany Kelly(Dr. ケンタニー ケリー)、Clarence Sutton (B. クラランス サトン)、Netsuki Touyama(Key. 當山奈月)、Michael Gentry(G. マイケル ジェントリー)、Yoko Kelly(Vo.ケリー陽子)

沖縄LOVEweb INFORMATION

■沖縄LOVEwebイベントインフォメーションについて■
この情報は主催者からの情報を基に作成掲載しています。
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