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2015年6月27日

組踊の魅力13 新垣俊道(伝統組踊子の会)沖縄音楽旅行Vo.15 連載コラム

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タイトル:能舞台での組踊

組踊の魅力 13
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

「能舞台」とは、能、狂言を演じる専用形式の舞台のことを言う。三間四方で三方が吹き抜けの本舞台と、客席から向かって左斜めに伸びる橋掛りからなる。本舞台には屋根を支える四隅の柱、舞台中央の後方には老松が描かれた鏡板、緞帳はなく極限まで簡略化された空間である。

能舞台では組踊も度々上演されている。通常、国立劇場おきなわなどでは額縁舞台や張出し舞台で上演されているが、能舞台での場合、立方は舞台への出はけなどで演出の変更が必要になる。通常と大きく異なることは、上手からの出はけが出来ないことだ。出はけはすべて橋掛りからとなり、橋掛りと本舞台をひとつの空間として捉えなくてはならない。
立方や地謡はその都度、橋掛りを生かしたより良い方法を探るのである。

また、能舞台は三方から観客の視線が注がれるため、正面だけでなく横で見ている観客にも考慮しなければならない。緞帳がないため、地謡も舞台への出入りなどすべての動きが観客にさらけ出される。一つの動作に細心の注意が求められ、能舞台での演奏は心身共に極度の緊張を伴う。

神聖かつ厳かな雰囲気に包まれた能舞台。この空間に沖縄の風をいかに吹かせられるか。そこは大変重要である。これまで蓄積された豊富な経験が大きな引き出しとなるのだ。

国立劇場おきなわ若手
伝承者「第5回発表会」

日程:2015年7月4日(土)
時間:開演14:00〜
場所:国立劇場おきなわ
料金:2,100円(全席指定)


新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。


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