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2015年2月24日

かいされー 〜沖縄に残る黄金言葉を求めて〜

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沖縄民謡「かいされー」は、多くの県民に愛されてきました。とりわけ嘉手苅林昌の歌詞は、現在も多くの唄者に愛唱されている名曲です。「かいされー」の歌詞から黄金言葉を抽出、紹介していきます。書家 我部天心さんの書き下ろしの歌詞、備瀬善勝さんの解説でお楽しみください。この唄が生まれた時代背景やその歌詞の意味、先達のチムグクル、教えを理解し、未来に継承していきましょう。

前回に引き続き、風狂の歌人として名を馳せた嘉手苅林昌の歌から「かいされー」を紹介。「かいされー」は、歌い手によって様々な歌詞がありますが、とりわけ嘉手苅が歌う「かいされー」には、色気があった。この歌は、乙女心を木に咲く花にたとえて歌っています。「女性は、全ての男性に心がなびく訳ではありません。想いの深い情のある方を頼り、心を寄せるのですよ」という意味。女性の想い。「情」を嘉手苅の節回しで聴く者を引込んでいきました。「情ある枝に頼てぃ咲ちゅさ」。今も昔も大切なのは「情」なのです。

【曲解説 備瀬 善勝】
多数の民謡音源の制作に携わる。百沖実行委員会の委員長を務めている。沖縄市でキャンパス・レコードを経営。作詞家としても活動しており、普久原恒勇、知名定男、松田一利らに詞の提供もしている。

百沖SONG黄金言葉
歌詞:花やてぃん里前  枝数ね咲かんで
   情ある枝に 頼てぃ咲ちゅさ

読み:はなやてぃん さとぅめー ゆだかじね さかんで
   なさきあるゆだに たゆてぃさちゅさ

意味:花とはいえ 全ての枝に咲くわけではありません
   情の深い枝にこそ 頼って咲くのです

解釈:「情」の部分には、男性が女性に対しての必要な要素が沢山含まれていると解釈。
   「愛情、思いやり、心の広さ」など。 「情」まさに奥行きの深い黄金言葉なのです。


ビセカツのおすすめ音源はこれだ!!【嘉手苅林昌/ンナルフォン全曲】
ARTIST:嘉手苅林昌
CD TITLE:『ンナルフォン全曲』
RELEASE:2013年10月20日
CODE: 38NCD-86/87
PRICE: 3,500円(tax in)
詳細:キャンパスレコード店 OFFICIAL WEB SITE
今作は、キャンパスレコードのレーベル「ンナルフォン」に残された嘉手苅林昌の音源全32曲を収録。80年代から90年代の円熟期によるものでカセット版からの初CD化音源も含まれる。彼を敬愛する八重山の唄者大島保克氏による書き下ろしライナーノーツも見どころのひとつ。

キャンパスレコード INFORMATION
詳細:キャンパスレコード HP 
住所:沖縄県沖縄市久保田1-7-22 
電話:098-932-3801
百沖ソングCDセレクション/text/監修:キャンパスレコード
WEBでも入手可のレア音源!


【題字 我部 天心】
沖縄県南城市出身。書道教室、カルチャー講師。大人から子どもまで書の楽しさを教え、感性を育んでいる。
八重瀬教室:098-998-6911
沖縄市教室:098-939-9933

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