たびのたねタイアップ企画　
「浜千鳥節」の歌碑を訪ねて｜うるま市 本島中部 | 歌碑編Vol.003
NAVIGATION & TEXT by 掘内歌奈子 ▶︎Kanako Horiuchi facebook
PHOTO by 関 康隆 ▶︎Yasutaka Seki facebook page

故郷の両親への想い。「浜千鳥節」の歌碑を訪ねて
浜千鳥は、日本の唄としても有名ですが、沖縄では［ちぢゅやー］と呼ばれ、古の琉球の時代から親しまれています。1887年、玉城盛重が四人組の女性踊りとして制作し、村芝居などの合間に演舞されました。琉球舞踊の登竜門的な曲で、数多くの舞踊家、地謡（演奏家）が演じてきました。浜千鳥節の歌碑を訪ねる音楽旅行、唄者掘内歌奈子がナビゲートします。フォトグラファー関 康隆の写真とともにお楽しみください。

掘内歌奈子の歌碑探訪記
浜千鳥節は、定番の琉球舞踊曲で「こねり手」などの手踊りの技術、要素が全て入っているとされる。その歌の起源は、400年以上前。伊波里主が詠んだ琉歌（一番）を基に、琉球王朝時代の人々に歌詞と節（メロディ）が付け加えられた。1887年、琉球舞踊家の玉城盛重氏が女性四人組の踊りを創作、村々で上演し人気を博す。その後、村々の村芝居で受け繋がれ多くの民に親しまれる演目となった。
唄者の私にとっても思い入れの深い歌。浜千鳥節に詳しい伊計氏を訪ね話を伺った。400年以上前、蔵番の伊波里主が、汚職事件に巻き込まれ首里を後に島流に。たどり着いたのは、具志川赤野の浜。身を隠す様にガマで暮らす。その時に詠んだのが浜千鳥の一番。「草ぬ葉ぬ枕」は、「アダン根ぬ枕」と地元では歌われていたそう。その後、伊波里主は、この周辺の人々と触れ合い力を合わせて井戸を掘り当てるなど数々のエピソードを残している。歌碑の辺りには、今もアダン葉が茂っていている。歌碑を訪ね古の琉球に想いを馳せてはいかがだろう。

【取材協力】うるま市文化協会 伊計光義氏／安慶名闘牛場／カフェCHA-EN

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「浜千鳥節」沖縄音楽旅行 おすすめDisk

【チアキ／CHIAKI】
ARTIST：チアキ
CD TITLE：『CHIAKI』
RELEASE：2010年4月14日
PRICE：3,059円（tax in.）
CODE：BVCL-90
詳細：しゃかり Special Website
内容：プロデューサーに角松敏生を迎え制作した
しゃかりのチアキ初のソロアルバム。
哀愁漂うチアキが歌う「浜千鳥節」は、必聴!!

掘内歌奈子 PROFILE
北海道 函館生まれ。沖縄民謡に出会い沖縄へ移住。大城美佐子に弟子入りし14年。民謡酒場「島思い（しまうむい）」などで経験を積み重ね、沖縄県内外はもとより海外でも公演活動。2011年には、大城美佐子&掘内歌奈子で念願のCD『歌の縁』をリリースした。
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