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2014年12月21日

組踊の魅力11 新垣俊道(伝統組踊子の会)沖縄音楽旅行Vo.13 連載コラム

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タイトル:自信と手応えを感じた南米公演

組踊の魅力 11
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

今年はボリビア入植から60周年。去る8月、その関連事業で国際交流基金と国立劇場おきなわが主催した芸能公演で南米を訪問した。男性10名の立方と地謡の出演者でブラジルのサンパウロ、リオ、ボリビアのコロニアオキナワ、サンタクルス、ラパスの場所で計5公演を行った。全部会場で満員となったが、リオやラパスは沖縄移民者がいない場所。開演前は沖縄芸能が受け入れられるか正直不安だった。だが、いざ開演するとその心配はなくなり、終演の際はスタンディングオベーションの大盛況だった。また、現地のマスコミにも大きく取り上げられるなど好評を博した。その当時の感動は今でも忘れることができないし、このことは出演者にとり大きな自信と手応えを感じたことだろう。

最終公演はボリビアの首都ラパス。この公演は過酷だった。標高3,700メートルの高地で高山病の心配もあり、階段を上るだけで息切れをして歌も息が続かない。ボンベから酸素を吸引しながらの公演で、特に立方は極限状態だったと後から聞いた話だ。ハードな日程の中、互いに助け合い無事に全行程を終えられたことは何よりも嬉しい。

まさに「いちたらん事や一人たれいだれい」の言葉そのものを強く感じた次第。この経験を糧に今日も各々が芸に励んでいる姿が目に浮かぶ。

生徒のための組踊鑑賞教室 「女物狂」
日程:2014年11月27日(木)〜28(金)
時間:10:30、14:00 開演 
場所:国立劇場おきなわ大劇場
料金:1,500円(一般)1,000円(学生)


新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。


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