Singer Song Guitar 100 OKI_INTERVIEW
沖永良部島から届ける大山百合香のハートフルな歌声
ニューアルバム『風に咲く約束の花』リリース・インタビュー。

ー歌い手を目指したきっかけは?
大山百合香　母がピアノの先生だったので音楽がいつも生活の中に存在してました。高校生の時、ソニー・ボーカルオーディションに合格し、高校卒業後上京しました。当時の私にとって島を出るということは大変なこと。「何か残さないと島に帰れない」という想いが強かった。だから「歌手になる」事は、私の使命だったんです。2005年にCDデビューしました。

ー念願のCDデビュー後、音楽生活と東京での暮らしはいかがでしたか？
大山　レコーディング、ライブ、テレビ、ラジオ、雑誌等の取材、はじめての体験ばかり。目まぐるしいスピードで過ぎ去っていく毎日。でも、たくさんの出会いがあり、歌を聴いてもらってファンができる。「東京って夢を叶えることができる街なんだな」って思いました。その反面、海が見えない事、ビルの谷間での生活等、閉塞感を感じることもありました。いつも快適な環境で便利な街なんだけど、つい故郷の沖永良部島を思い出す。今思えば、心がついていかない事もあったのかも。非日常の楽しさと忙しさが混在してました。

ー沖永良部島に戻ったきっかけは？
大山　東京で事故にあって「島に帰りたい」という気持ちが強くなりました。もしかすると「島にかえりなさい」ということだったのかもしれない……。それで東京の生活に区切りをつけて島に戻りました。家族と過ごす時間が少なかった分、そういう時間も大切にしたかったんです。

ー島での暮らしは、いかがでしたか？
大山　良い意味緩いですね（笑）。島に戻ってから歌を歌う原点を再確認することもできました。歌う事と生活のバランスがとても良いんです。現在は、県外へライブツアーに出たり本能の赴くままに、感じるままに音楽をやらせてもらってます。

ー音楽活動や作品については？
大山　新しい曲を作りたいという欲求が私の中で沸き上がってきた感じ。ばぁちゃんが他界したりといろいろあったのですが、逆にそれが背中を押してくたのかな。普久原恒勇さんのトリビュートアルバムに参加し、サウンドをサポートしてくれたトロピカリズムのフィーリングがとても良かったので今回、アルバムのプロデュースをお願いしました。

ー『風に咲く約束の花』に込めた想いは？
大山　私の歌は、風と花というワードが多かった。ありえないけどありそうな風景をタイトルにしました。「また会いに行くという約束を叶える」というファンのみなさんへのメッセージも込めました。

ーアルバムの中でキーワードとなる3曲、曲に込めた想いを教えてください。
大山　まず、「ふるさと」。これは沖永良部島に向かう船で「いつも変わらない島。帰る場所、故郷があるから歌っていられる」って感じて、すらすらと詞が出てきました。その後「東日本大震災」があり、故郷に帰れなくなってしまった方にも届くと良いなと思って歌ってます。
次に「その手」。私の年代になると同世代の子がどんどん結婚してて、同級生と集まると友達より子どもの数が多いんです。島の子どもたちは、とてもキラキラしてます。「いろんな経験をして、夢を描いて、その小さな手で掴んで島に戻って欲しい」そんな想いを詞に。この子たちがこの島を繋いでいく。私たちがしっかり守っていかないといけないですね。
最後に「永良部の子守唄」。この歌は、島の民謡。大人は畑仕事で忙しいから子守りは近所のねぇちゃんの仕事。地域で子どもたちを育ててくれたんだなと思います。だからこそこの歌が生まれ、歌い継がれているのだなと思います。私の原点、ライブでも欠かせない曲。これまでもこれからもずっと大切にしていきたい。

ーレコーディングは何処で？
大山　楽器隊は沖縄本島で、歌の録音は沖永良部島で行いました。トロピカリズムのドンさんが重たい機材を抱えて島まで持って来てくれて、父が経営している「うたしゃ」というライブ居酒屋にセッティングをして一気に収録。とても幸せな気持ちで、リラックスして歌入れできました。トロピカリズムのサウンドは、ドンさんと宮田さんの人柄が音に出ている感じ。とても良いグルーヴが生まれてます。ぜひ、CDを聴いて見てください。

ー最後にメッセージをお願いします
大山　今まで出会った人たちに感謝の気持ちを込めて『風に咲く約束の花』を制作しました。このCDを携えて「再会の約束」をした全国のファンのみなさんに会いに行きます。ぜひ、ライブにも来てください。

大山百合香 PROFILE
鹿児島県奄美群島の沖永良部島出身。高校時、ソニーミュージックオーディションに応募し合格、その後上京。音楽専門学校卒業後、2005年SONYMUSICよりデビュー。6枚のシングル、4枚のアルバムをリリース。サード・シングルに収録されたモンゴル800のカバー「小さな恋のうた」がエースコック『スープはるさめ』のCMに起用され、有線、着うた（R）を中心に話題に。2009年3月に初のベストアルバム『海の青～singles And More～』をリリース。その後沖縄に拠点を移し、2014年9月、アルバム『風に咲く約束の花』をリリースした。サウンドプロデュースは、トロピカリズム（ドン久保田、宮田まこと）が担当。
詳細：大山百合香 Website

【大山百合香 with TROPICALISM SPECIAL LIVE MOVIE】
メジャーを離れて、初の自主制作ソロアルバムをリリースした大山百合香が、アルバムプロデュースを担当したTROPICALISMのおふたりとともにSinger Song Guitar SPECIAL LIVEを披露してくれました。アルバム収録曲の「ヒマワリ」Singer Song Guitar バージョンをご覧下さい。

What’s Singer Song Guitar？
シンガーソングギターは、世界初!
マイクアンプとギターアンプが一体化したギター!

Singer song guiterの特徴
・パーティーに打ち上げに! そしてストリートにビーチに! 歌って弾いて、これ1本で完結!
・ポップなデザインに自分流カスタムも自由自在! お目立ち、大ウケ間違い無し!
・外部入力端子や出力端子も基本スペック。楽屋ギター、旅先でのデモ録音用ギターとしても活躍間違い無しのプロ・ユース!
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【大山百合香／風に咲く約束の花】
ARTIST：大山百合香
CD TITLE：『風に咲く約束の花』
RELEASE：2014年9月20日
PRICE：2,500円
詳細：大山百合香 Website
普通の日常が、大切で愛しい。そんな日常に寄り添う一枚でありたいという想いが込められた作品。トロピカリズムのプロデュースでオーガニックかつセンシティブな名盤誕生。

〜風に咲く約束の花〜レコ発LIVE　Island Tour 2014 in沖縄
日程：2014年12月15日（月）
時間： 開場19:00 開演 20:00
料金：前売￥2,000　当日￥2,500
会場：LIVEHOUSE MOD’S
住所：〒904-0115　沖縄県中頭郡北谷町美浜9番地1　デポアイランドビルE館2F
出演：大山百合香&TROPICALISM,　オープニングアクト: reeka
問合：TEL/FAX. 098-936-5708
内容：大山百合香Newalbum「風に咲く約束の花」レコ発記念LIVE!!　奄美大島〜徳之島〜沖永良部〜与論〜と奄美群島をまわってきての最終日！沖縄の冬に、再び夏の南風を吹かせます！　ぜひ皆さんお越し下さい♪

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