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2013年11月19日

しゃかり INTERVIEW 沖縄音楽旅行Vol.09

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結成15周年、しゃかりスペシャルインタビュー!

結成15周年を迎えるしゃかり。記念すべき年にリリースするアルバムは、琉球古典音楽と、古くから歌い継がれて来た民謡、琉球舞踊の名曲にチャレンジした初のカバーアルバム。しゃかりの15年を振り返りながら「温故知新 琉球の音楽」をテーマにお話をお伺いしまた。沖縄の歌のすばらしさを未来へ繋げるしゃかりのチアキへ本誌単独インタビュー。

たくさんの人との出会いと気づきと学びの15年
ー15周年おめでとうございます。振り返ってみて、どんな15年でした?
チアキ 「永遠に響かせたなら」でCDデビューしてあれから15年、プロデューサーであり、プレイヤーのカンナリと共にひとつひとつ丁寧に取り組んできました。今、思えばあっという間です。結成10周年には、ベストアルバム『しゃかり10th anniversary~僕という名の地図』をリリースして、盛大に盛り上がることもできました。これまでにたくさんの作品をリリースすることができて、応援していただいているみなさんとの出会いに心から感謝です。さらに、多くのアーティストとの出会いもまた刺激的でした。特に角松敏生さんとの出会いは音楽的な気づきがたくさんありました。後にソロ・プロジェクトまで発展し、アルバムも制作。自分の中に眠っていた新しい歌を発見、表現の幅が広がったなと実感しました。

ー特に印象に残っている出来事は?
チアキ 一番の思い出は、やはりライブでのお客様との出会いです。とりわけ、東日本大震災後、被災地を訪問させていただいて行ったライブは、心に残ってます。初めての出会う人たちと、歌が共通言語となって結びつくことができる。音楽の奥深さを知り、歌い手としてまだまだやらなければいけない課題が、しっかりと見えました。ひとつひとつのライブの場で出会いがあり、学びがあるんですね。たくさんの人との出会い、気づき、学びの15年でした。

『温故知新』は、琉球古典音楽に正面から挑んだ意欲作
ー15周年を記念したアルバム『温故知新』は、しゃかり初のカバーアルバム。
チアキ 以前から挑戦してみたいと思ってました。ちょうど15周年の節目ということで、挑戦してみようということになりました。私が歌う琉球古典音楽、舞踊曲、沖縄民謡など精一杯のアプローチです。

ー琉球古典音楽を収録した大変意義深いアルバムですね。
チアキ 琉球古典音楽には、厳格なルールがあるので、しっかりと後世に残す為にも歌唱指導を上地弘子(野村流古典音楽保存会 師範)先生、そして古典音楽監修を城間徳太郎(組踊音楽歌三線 重要無形文化財保持者)先生に担当していただきました。
「百名節」、「かせかけ(干瀬節〜七尺節)」、「伊野波節」、「仲風節」は、正面から挑みました。14世紀後半に実在していたとされる歌と踊りの才を持つ北谷城の姫君、北谷真牛を歌った「百名節」は、私のテーマソング的楽曲。永遠の憧れ、目標とする唄者です。

ー古典音楽を学びたいという女性にとっても嬉しい音源ですね。
チアキ そうなんです。古典音楽を学んで分ったのですが、女性が歌う教則音源というものが今まで無かったんです。男性と女性では、声質も違うし、これで良いのかどうかは先生に教えてもらう他ありません。「伊野波節」などは、野村流古典保存会 新人賞課題曲ともなっていますので、これから沖縄音楽を志す女性の唄者にガイドライン的に活用していただけると嬉しいです。
これらの曲とは対照的に「瀧落し〜かぎやで風節」は、メドレーにして、しゃかり風に大胆なアレンジを加えたインストゥルメンタルに仕上げました。

沖縄民謡は、より自由に、しゃかりテイストでより楽しく
ー民謡は、とても伸びやかな「しゃかりワールド」が展開してます。
チアキ 宮廷音楽である琉球古典音楽に比べ沖縄民謡は、表現方法がとても自由なんです。まさに民の謡(うた)。同じメロディーだけど、歌詞が何通りもあったり、歌、三線も基本をおさえつつ、唄者の個性を重んじたり。日本本土と「民謡」の認識が少し違うのは、戦後沖縄で生まれた流行歌なども沖縄民謡とされている点。民謡がいかに沖縄の人たちの生活に近いかが分りますね。
「谷茶前節〜伊計離節」、「スーリ東〜サフエン節」、「固み節」は、洋楽器を加えしゃかり風にダイナミックにアレンジしました。西洋音楽に馴れている、若い世代の人たちが聴いても、リズミカルに体を動かしたくなる、そんなアプローチです。未来へ繋いでいくには、時に大胆な変化、アレンジも必要。
カチャーシーの代表曲「唐船ドーイ」に関しては、逆に洋楽器を入れず、あえて沖縄民謡本来の土着なスタイルに。

先達が紡いだ言葉の美しさ、肝美らさを感じて欲しい
ーしゃかりのこれからの目標を。
チアキ 先達が歌を通して繋いで来た言葉の美しさ、肝美らさ(心の美しさ)を再確認しました。まさに、「温故知新」です。唄者としてもまだまだ道半ば。しゃかりとして、学びと気づきを大切に、沖縄音楽のすばらしさを未来に、そして世界に届けられたらと思います。これからも応援、よろしくお願いします。


NHK-FM 番組 沖縄ミュージックジャーニー AFTER TALK MOVIE 046
2013年10月4日放送分の収録後のアフタートーク

【しゃかり PROFILE】
1998年春に結成、沖縄発のユニット「しゃかり」。チアキの天に届くようなヴォーカルに、カンナリの作り出す新しい感覚の琉球旋律が、沖縄に根ざした新しい音楽を作り上げる。ユニット名の「しゃかり」は、チアキの生まれ育った 北谷町「謝苅」(じゃーがる)の読み方をアレンジしたもの。
2008年、結成10周年を記念しベストアルバム『しゃかり10th anniversary~僕という名の地図』を発売。今年結成15周年を迎るしゃかり、『結まーる』を通して、未来へ平和の祈りをつなぐ。


【しゃかり/15th記念アルバム温故知新】
ARTIST:しゃかり
CD TITLE:『温故知新』
RELEASE:13年10月14日
PRICE:2,500円(tax in)
CODE:KJC-001
内容:琉球古典音楽と、古くから歌い継が れて来た民謡、
琉球舞踊の名曲をシンプルに、ときには大胆なアレンジで彩る
「温故知新」をコンセプトに綴られた10トラック全 13曲


しゃかり15th記念ライブツアー「温故知新」沖縄公演
日程:13年11月22日(金)
時間: 開場18:00 開演 19:00
料金:前売り 3,000円 当日 3,500円(自由席 別途要オーダー)
予約受付:2013年9月2日(月)~ 17:00~23:00
会場:ライブハウスモッズ(沖縄 北谷)
住所:北谷町美浜9番地1 デポアイラン ドビルE館2F
問合:098-936-5708(ライブハウスモッズ)
詳細:しゃかりオフィシャルサイト


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