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2013年6月17日

組踊の魅力05 新垣俊道(伝統組踊子の会)沖縄音楽旅行コラム

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タイトル:「組踊とは」

組踊の魅力 05
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

組踊とは何だろう。
簡単に説明すると音楽、台詞、踊りの要素で構成された歌舞劇のことと言える。
組踊特有の旋律で台詞を唱え、歌三線の音楽に乗せ踊り物語が展開していく。
沖縄版オペラ、ミュージカルのようなものとイメージすると分かり易いだろう。
組踊を初めて創作したのは玉城朝薫。
1719年に初演し大変好評を博したようだ。
組踊が創作されたのは、冊封使を歓待するためで琉球王国時代、
組踊をはじめとする諸芸能が士族によって演じられた。
冊封とは、中国皇帝が周辺諸国の君主と君臣関係を結ぶこと。
琉球国王が正式に王位につくには皇帝の認証が必要であった。
その認証のため中国から派遣された使者が冊封使である。
その冊封使をいかに歓待するかは重要な国策で、
琉球の文化水準を中国に示すには、
芸能が重要視され特に組踊はその役割を大きく担っていたようである。

組踊が初演されて以降、
冊封使を歓待するための芸能には組踊上演が義務付けられるようになった。
組踊は、廃藩置県や沖縄戦で消滅する危機もあったが、
先達の尽力により現在まで脈々と継承されている。
1972年、国指定重要無形文化財に指定され、
2003年には組踊初の人間国宝が誕生し、
2010年にはユネスコ無形文化遺産代表一覧に記載された。

国立劇場おきなわ
沖縄芝居公演 「泊阿嘉」

6月29日(土)開演 18:30
6月30日(日)開演 14:00
場所:国立劇場おきなわ


新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として収録に参加。


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