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2013年4月2日

第5回沖縄国際映画祭 インタビュー 大﨑 洋 吉本興業株式会社社長

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「沖縄の映画祭だ!」が理想型。沖縄からエンタテインメントを世界発信!

第5回沖縄国際映画祭 インタビュー 大﨑 洋 吉本興業株式会社社長

第5回を迎えた沖縄国際映画祭、今年もビーチステージには、スイスから輸送された縦14.76m、横26.65mの世界最大の移動式スクリーンがビーチステージに登場! 沖縄国際映画祭のランドマークとなっている。
今年は、「沖縄国際映画祭ぎのわん応援団」が結成、さらに沖縄県内全41市町村作品の参加など、沖縄の人たちの関わりがさらに深化してきた。沖縄と映画祭について大﨑 洋 吉本興業株式会社社長にお話を伺った。

沖縄が作って支えていく映画祭が理想です。

ー昨年、「沖縄国際映画祭協力会」が立ち上がり、今年は、「沖縄国際映画祭ぎのわん応援団」
結成と、5回目にして徐々に沖縄の人たちのかかわりが深化してきた。

大﨑 ほんとに感謝してます。吉本興業が沖縄に来て何をするんだろう?という感じで遠巻きに見ていたと思うんです。こうして、5年ひたむきにやってきたことで「吉本って本気で沖縄と向かい合ってやっているんだなぁ」ということが徐々に解っていただいている様な気がする。ですから凄く嬉しいんです。
期間中毎晩開催している夜のパーティーでも、「映画祭やってくれてありがとう」って言っていただきます。ホントは、沖縄が作って支えていく映画祭が理想です。その「沖縄」の中に吉本も含まれている様な形で…。
沖縄の人たちが「俺たちが作っているんだ」という映画祭にしたいのです。
次は、そこを目指していきたいと思ってます。


©2013 沖縄国際映画祭
沖縄本島26市町村を訪問、想いを伝える事もできた。

ー今回の映画祭は、沖縄県内全41市町村作品の参加が実現しました。
大﨑 この取り組みは、面白かったなぁ。僕は離島までは行くことはできなかった(離島は県出身吉本芸人の宮川たま子が訪問)けど、沖縄本島26市町村を訪問し、ご挨拶させていただきました。足を運んでみて初めて感じる事、勉強する事も多かったし、想いを伝える事もできた。直にコミュニケーションを計る事は大切だよね。みなさん、全員「やろうやろう」と積極的に取り組んでくださり、どれも面白い作品に仕上がった。
「日本全国の市町村まで広げていければもっと面白くなる。沖縄が起点となって、アジア、世界に広げていく」。そんな夢のある話もできました。
せっかく作った「沖縄のJIMOT CM」、上映だけに止まらず、吉本のTV番組のCM枠でオンエアしたいとも思っている。一流メーカーのCMが流れる中で「沖縄のJIMOT CM」が流れるって、TVを観ている人も面白いよなぁって思ってくれるんじゃないかな(笑)。1年かけて全国に、そしてアジアに伝えることをキッチリとやりたいんですよね。


©2013 沖縄国際映画祭
ー沖縄県内のコミュニティーFM15局との協力体制もできた。
大﨑 いろんな方々から、一緒にやりましょうと言われても何をお願いしたら良いか、受ける側も何が出来るのか解らない所からのスタート。今回コミュニティーFM各局に番組を作っていただきました。今回をふまえ、次回は何が必要なのかということもお互い学ぶ必要もあるし、積み上げていかないといけないこともたくさんある。

ー今回は、宜野湾エリアで上映する映画は、無料にするという取り組みも。
大﨑 沖縄のこどもたちやオジーやオバーにたくさん見てもらった方がいいよねって感じです(笑)。

ー子どもたちが映画に触れてクリエイター・アイランドに繋がってくと良いなとも思います。
大﨑 そうですね。イベントの期間中だけでなく、定期で映画のワークショップなどができるようになるといいかなとも思いますね。

ーアジア、世界という意味では、映画もステージコンテンツもさらに広がりを見せている。
大﨑 韓国のチェジュ島の議員さんが「チェジュでも開催できませんか?」という言葉をいただいたりスリランカの有名な監督がこられて、「再来年スリランカでも映画祭をやりたいので沖縄国際映画祭と合同で開催できないか?」という相談があったりと、広がりを実感してます。

理想に向かって沖縄のみなさんと創り上げていきたい。

ー沖縄の方々へメッセージを
大﨑 35年前に初めて沖縄に来て好きになり、「まさか沖縄でこんな映画祭ができるなんて」という夢のような気分で映画祭の期間中は過ごしてます。
「沖縄の人たちに愛されるお祭りを」ということでスタートした映画祭、冒頭話したように沖縄の人たちが「俺たちの映画祭だ!!」という形が理想です。その理想に向かって沖縄のみなさんと創り上げていきたいです。よろしくお願いします。


©2013 沖縄国際映画祭
第5回沖縄国際映画祭は、2013年3月23日からスタートしまで8日間にわたって開催され、過去最多の42万2千人もの動員を記録した。オールエンディングではTHE BOOMが登場し、発売から20周年を記念して再リリースされた「島唄」を会場に詰めかけた観客とともに歌った。
20年の歳月をかけて沖縄県民はもとより世界に広がった「島唄」のごとく、沖縄国際映画祭も県民に根付きそして海をわたり世界へ届く映画祭になることとを祈念したい。
沖縄からアジアへ世界へ、美しい自然とともにエンタテインメントを発信!
第6回沖縄国際映画祭は2014年3月23日(日)から30日(日)まで、宜野湾市 沖縄コンベンションセンターを主会場に8日間の日程で開催される予定です。

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