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2012年9月6日

組踊の魅力 01 新垣俊道(伝統組踊子の会)沖縄音楽旅行コラム

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組踊の魅力を多くの方に伝えたい
組踊の魅力 01
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

昨年、ユネスコ世界文化遺産リストに記載された組踊。だが、組踊を鑑賞した人は一体どの程度いるだろうか? リストに記載されたとは言え、喜んでいるのは関係者や身内が殆ど。一般的に組踊という言葉自体がどれだけ浸透しているか、甚だ疑問が残る。私は、平成17年度から始まった国立劇場おきなわ組踊研修の第一期生として3年間、研修に励んだ。修了後は「子の会」という団体を立ち上げ、県内の小中高において組踊鑑賞会を通し、その普及を行っている。組踊の見方や楽しみ方を伝えるのが大きな役目だ。幼い頃から先入観なく組踊に触れることで、「組踊は難しい」という感覚がなくなるといいなと個人的には思っている。しかし、古典芸能であるが故に様式や約束事は付き物。「難しい」を取り除くため、演者それぞれが好き勝手に演じ演奏することはタブーだ。仮にそうなった時、組踊は古典芸能ではなくなるであろう。ある一定の様式が土台となり、その中でどう演じ演奏するかは演者にとって永遠のテーマだ。それが私にとって、組踊の大きな魅力となっている。だが、果たしてそれが観客にとって面白いものかは正直分からないところ。ひとりでもその魅力を感じてくれる人がいると信じ演奏してきた。「子の会」の活動は始まったばかりだ。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として収録に参加。


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