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2012年5月29日

「時代の流れ」首里山川、コザに時代の流れの風景を見る

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OKINAWA GOOD LOCATION PHOTO ESSAY
「時代の流れ」〜首里山川、コザに時代の流れの風景を見る〜

唐の世から大和の世、大和の世からアメリカ世。時代に翻弄される沖縄を面白おかしく説く名曲『時代の流れ』。沖縄県復帰から40年。歴史、そして沖縄のアイデンティティが刻まれた楽曲とともに、原風景を音楽旅行しましょう。
photo: ジャン松元
JOHN MATSUMOTO WEB SITE:CHAOS~OkinawaAmericaAsiA~

「唐の世から大和の世、大和の世からアメリカ世、ひるまさ変わたるこの沖縄」。から始まる『時代の流れ』(作詞 嘉手苅林昌/曲 花口説)。
唐(中国)の世(柵封時代の琉球王朝時代)から大和の世(薩摩の支配から、明治政府の支配、1879年琉球処分により沖縄県へ)。
大和の世からアメリカ世(1945年太平洋戦争で日本は敗北。本土復帰までアメリカの施政権下)。
時代の流れ、その変わりゆく沖縄の姿を歌う冒頭部分(1番)はあまりにも有名である。
この歌は、嘉手苅林昌が若い頃、首里の山川町のバス停でバスを待っていたとき、近くで話していたおばさんたちの井戸端会議が面白くて歌にした。
1番以降は、当時の風潮や流行(交通の発達やファッション)を捉え、生き生きと面白おかしく歌っている。
例えば5番の歌詞。
「昔、女のたしなみや、髪の長さしでえびたる。今や昔とうち変てぃ、生いとる髪んうしちみやい、パーマネントしけえちじゅらち、まーん変わらん鳩の巣」。※訳)「昔は、髪の長さが女性のたしなみだったが、今は昔とすっかり変わって、生えている髪も切って、パーマネントにしてちょっと縮らせている。まるで鳩の巣のようだ」。
嘉手苅は、時代の流れを風刺して歌ってはいるが、沖縄元来の肝美さ(気持ちの美しさ)や礼節を重んじる島人の美しさを説いているようにも聴こえてくる。
2012年5月15日。沖縄県復帰40周年の節目を迎えた。
「ひるまさ変わたるこの沖縄」。
時代の流れとともに変化していく沖縄。変えてはいけない、未来に繋ぐべき沖縄の良き文化と、変化しなければいけない沖縄の課題とをそれぞれに感じながら、沖縄音楽旅行をしてみよう。嘉手苅林昌の『時代の流れ』が心に響いてくる。


【嘉手苅林昌/ベスト名演集~うた遊びの世界~】
CODE: COCJ-35010
PRICE: 2,500円(tax in.)
その飄々とした声と周囲を驚かせる無邪気な言動から「風狂の歌人」と呼ばれた島唄の神様。「時代の流れ」「ハリクヤマク」等代表的な楽曲の名演を今に伝えるアルバム。(RELEASE:08年6月18日)

嘉手苅林昌 PROFILE
嘉手苅 林昌(かでかる りんしょう)。1920年(大正9年)、沖縄県越来村(現沖縄市)出身。戦後沖縄県を代表する沖縄民謡の唄い手。幼少の頃より三線を弾き始める。その後大阪や南洋諸島に移り住む。召集後まもなくクサイ島のジャングルで負傷。戦後帰還。1949年(昭和24年)に沖縄本島に戻って以降、沖縄芝居の地唄として各地を歌い歩き、ラジオ出演やレコード録音などで人気を博する。1994年(平成6年)には沖縄県文化功労賞を受賞した。元琉球民謡協会名誉会長。


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