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2023年3月7日

【連載コラム】沖縄音楽の楽|又吉恭平|沖縄音楽旅行Vol.46

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沖縄音楽の楽
琉球古典音楽や沖縄民謡など、沖縄音楽の「楽しみ方」を貴重な音源や、曲にまつわるエピソードで伝える連載コラム
文|又吉恭平

タイトル:普久原恒勇『作曲活動25年記念 沖縄の心を歌う 普久原恒勇作品集』

突然の訃報に誰もが驚いた。2022年11月1日、沖縄を代表する作曲家・普久原恒勇氏が突然天国へと旅立たれた。89歳の生涯。2021年には作曲活動60周年を迎えたばかりであった。今回は追悼の意から氏に関するレコードを紹介したい。

『作曲活動25年記念 沖縄の心を歌う 普久原恒勇作品集』はその名の通り普久原の作曲25周年を記念して発売された。1曲目は普久原メロディーを代表する「芭蕉布」にはじまり、その他「ゆうなの花」、「ヘイ!二才達」、「豊年音頭」など、数々の名曲が収録されている。

歌い手はホップトーンズ、唐真達子、伊波貞子ら名手が揃う。また、吉川安一や上原直彦等の作詞者との共同作業によって生まれた作品はどれも個性的で、曲それぞれの旋律や楽器構成は実に巧みだ。

このレコードを最初から最後まで聴いて感じることは、普久原メロディーは1曲1曲が歌い手の個性を活かしながら創られているということである。それは普久原自身が言葉に対する鋭い洞察力を持ち、琉球音楽と西洋音楽の双方を作曲と演奏の両面からアプローチできたことこそが作品それぞれの独自性を生み出しているのだと思う。

その音楽は世界に広がる一方、琉球・沖縄の深い歴史・文化も内包している。これからも私は普久原メロディーに魅了され続けるだろう。

今号のレコードジャケット情報
TITLE:普久原恒勇 『作曲活動25年記念 沖縄の心を歌う 普久原恒勇作品集』
RELEASE:1987年
LABEL:沖縄タイムス社

又吉恭平 PROFILE
沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科音楽学専攻修了。国立劇場おきなわ組踊研修修了生(第3期)。琉球古典音楽野村流伝統音楽協会師範(歌三線・胡弓)。現在は琉球古典音楽の演奏家として、県内、県外で活動を行っている。

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