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2011年2月18日

CDT AZZAMI氏登壇 ブランディングを知る講演会 レポ

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2010年10月25日、PLANNING OFFICE Codaが受託している沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業のもと、ブランディングについて学ぶ講演会が開催されました。

AZZAMI氏

講演者はCraft Design Technologyの代表取締役CEO及び株式会社ルーミーのCEOであるAZZAMI氏。

同氏はこれまで、数々のファッションブランドのプロデュースを手がけたほか、老舗文具メーカーを束ねた、世界で類を見ないビジネスモデル「Craft Design Technology」のクリエイティブ・ディレクターを務めています。

また、2009年に株式会社ルーミーを設立し、「メーカーと市場をダイレクトに繋ぐ」をコンセプトに沖縄県の数多くのメーカーと新商品開発を進行しています。

講演会では、同氏のこれまでの経験に基づき伝わるブランディングをテーマに「ブランディングに重要なチャネルとは~間違っていませんか、そのブランディング~」と題しブランディング構築までのイロハを分かりやすく紐解いて下さいました。


ブランディングは己を知ることから

講演会の様子ブランディングでまず重要な項目は、自分を知ること。
「自分が何者で、何を得意とするか」と問うことで客観的な見方ができ、目指すべき道が見え始めます。


講演会の様子なかでも具体的にイメージングが必要なのは「出口」。
最終的な具体像を描くことで、ブランディングの指針が見え始めます。


出口=ターゲット分析

ブランディングを確立するため、まずは商品開発に入る前から、己を分析し、どのように商品を開発し、循環させていくか具体的なイメージングが必要です。
出口戦略のためにするべき具体的な分析項目についてAZZAMI氏は以下の5項目を挙げました。

a.「いつ」

生産される現場を知ることからはじめ、
完成までに要する時間、リードタイム、工場の繁忙期、閑散期
そして生産キャパ数に至るまでを知るすることで、
最も効果的な生産スケジュールを把握することができる。

b.「どこ」

どこで生産し、どこに向けて出荷するのか?
運送費や時間を分析し計画的に実行する。

c.「誰に」

誰に向けて発信するのか、細かく分析する。
購買層の年齢、性別、居住地、家族構成、趣味と嗜好、購読する雑誌、金銭感覚をイメージする。
売りたい相手を、具体的なタレントで例えると分かりやすい

d.「何を」

上記の「いつ」「どこ」「誰に」を把握し、自分たちが何を生み出すことができるかを分析する。

e.「伝える」

雑誌、テレビ、ブログ…など、ターゲットの心を揺さぶるツールを分析。
ピンポイントの販促物に資本を投下する。

ターゲットにリーチする価格、デザイン、PR戦略

講演会の様子

上記に挙げた具体的な分析を経たのち、顧客層にリーチ(伝わる)価格帯、デザイン、PR戦略に進みます。

「アートワークと異なり、ビジネスワークの世界の商品開発の上で一番重要視されるのはデザインではない。
デザインがユーザーを引っ張ることはあるが、入口、出口が間違っていればどんなに素晴らしいデザインでも、購買層にーチする力は弱い。
大切なのは、自己分析と出口戦略。
分析結果に基づいたデザインこそ力を持つと話しマーチャンダイジングを理解したデザインの重要性を説きます。

商品が完成すると、PR戦略が必要になります。
ここで重要なことは、ターゲット層にリーチする販促物を的確に分析し、確信的で効果的な販促活動を行うということ。
ターゲットは何を見て購買意欲をかき立てられるのかを分析し確実にリーチする販促物を利用すべきなのです。

ターゲットにリーチする価格、デザイン、PR戦略

講演会の様子次のステップは検証と対策。
時間や時期を定め、繰り返し行うことが必要です。。
分析と結果を見比べ、自分たちの分析と現場の温度にずれがないかさらに分析し、対策を練ります。
この繰り返しで、物の売れる時間軸を変化させ消化率を向上させます。
アパレル業界では週に一度のペースで、この検証と対策を繰り返しているとか。

最後に、AZZAMI氏は「ブランディングにおいてもっとも重要なことは消化率を向上させること。
そのためには、自分たちを知ったうえで、出口を戦略だてて商品開発し、ターゲットにリーチさせる価格、デザイン、PR戦略を実行する。そして検証と対策を繰り返すことが必要である」と強調しました。


講演会の様子講演会会場には、80名近いお客様にお集まり頂き、第二部ではAZZAMI氏とCodaにより、リスナーの質問を交えたトークセッションが繰り広げられました。
また、AZZZMI氏が「知花花織」と商品開発中の織り地(地柄模様)も披露。
「手織りで量産できないことをネガティブに捉えるのではなく価値観を共有できる層をターゲットにする」と述べた。

この講演会の模様は翌日の沖縄タイムスや、琉球新報の経済面でも紹介されました。


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