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2022年2月17日

【連載コラム】沖縄音楽の楽|又吉恭平|沖縄音楽旅行Vol.42

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沖縄音楽の楽
琉球古典音楽や沖縄民謡など、沖縄音楽の「楽しみ方」を貴重な音源や、曲にまつわるエピソードで伝える連載コラム
文|又吉恭平

タイトル:普久原恒勇 『民族音楽 詩曲 響 とよむ』

昨年は、沖縄を代表する作曲家、普久原恒勇の作曲活動60周年の節目の年であった。コロナ禍の状況にありながら、沖縄市民会館において80名以上の民族楽器のオーケストラ「響の会」を中心に演奏した「史曲・尚円」はネット配信もされ、聴衆に大きな感動を与えたのは記憶に新しい。

さて、その「尚円」と並び、普久原メロディーの大曲とされるのが「詩曲 響(とよむ)」である。テキスト、宮城信行。作曲、普久原恒勇。天地開闢から人々の祭りまでが開幕、序曲、終曲、そして4楽章で表現されている。

本曲は1981年に初演され、当時の音楽界に大きな衝撃を与えた。それまでの沖縄の音楽は三線でさえ、あくまで歌の伴奏楽器であり、器楽曲は殆ど存在していなかった。そんななか、箏、笛、胡弓、太鼓などの楽器も含め編成された民族楽器のオーケストラが「響の会」である。普久原はすべての楽器の音色・技を尊重し、主役とした。

「響の会」は琉球古典音楽、民謡、邦楽、クラシック、ジャズなど様々なジャンルの演奏家が集い構成される。まさに現代における沖縄音楽の形がこの「響」には集約されているのである。1981年が初演であるから、あと10年もしないうちに響は誕生から半世紀を迎える。その時、この音楽が壮大に演奏されることを心から願っている。(敬称略)

今号のレコードジャケット情報
TITLE:民族音楽 響の会『民族音楽 詩曲 響』
ARTIST:普久原恒勇
RELEASE:1981年
LABEL:日本コロムビア

又吉恭平 PROFILE
沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科音楽学専攻修了。国立劇場おきなわ組踊研修修了生(第3期)。琉球古典音楽野村流伝統音楽協会師範(歌三線・胡弓)。現在は琉球古典音楽の演奏家として、県内、県外で活動を行っている。

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