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2019年12月6日

組踊の魅力31 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vol.33 連載コラム

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タイトル:組踊初演から三百年

組踊の魅力 31
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

去る10月4日と5日に国立劇場おきなわ「御冠船踊と組踊」公演が催された。
本公演は1719年に初演された組踊をはじめ舞踊、舞台構造を考証する研究公演である。首里城御庭で催された当時の舞台を再現するため、本公演も野外で行われた。野外での特設舞台は下手後方にある楽屋を橋掛かりで繋ぎ、本舞台の四隅には柱が設けられた。能舞台に似た構造である。

公演は風車や菊花などを持ち、輪を描きながら踊る「入子躍」で華やかに幕を開けた。続けて「老人老女」の厳かな口上と舞、「扇子踊」の清々しい若衆踊りは舞台全体を引き締めた。そして第二部は組踊の上演である。初日は「執心鐘入」、二日目は「銘苅子」が披露された。

音楽について大変興味深いのは、箏が省かれ小鼓が入ったことである。箏は伝来時期の関係、小鼓は記録からということである。玉城朝薫は19歳の時に国王から小鼓を拝領している。そのことを考えると小鼓が使用されても何ら不思議はない。

さて、公演を締めくくったのは今回はじめて復元された高さ約3メートルの仕掛け花火だ。火花が上がり次々と繰り広げられる仕掛けに大きな拍手が湧き起こった。
私も2日目に出演した。組踊初演三百年という芸能史に刻まれる瞬間に立ち会えたことに大きな喜びを感じている。

公演情報 沖縄音楽旅行INFORMATION

第9回 若手伝承者公演(組踊既成者研修発表会)組踊「二童敵討」「貞孝婦人」が2019年12月7日(土)、国立劇場おきなわ 大劇場にて開催。国立劇場おきなわでは、組踊の保存継承を図るため、組踊伝承者養成研修を実施。これまで第4期までの研修修了生を送り出し、彼らは伝承者として数多くの舞台で活躍しています。また、研修修了後も継続して技芸の向上を図るため、若手伝承者公演(既成者研修発表会)を実施しており、今年で9回目となります。若手とはいえ、国立劇場おきなわの主催公演で主役クラスを務めている、未来の沖縄伝統芸能を担う、実力と人気を兼ね備えた若者が多数出演します。熱い情熱を持ち、組踊の将来を担う若手実演家の舞台にご期待ください!!

第9回 若手伝承者公演(組踊既成者研修発表会)組踊「二童敵討」「貞孝婦人」
日程:2019年12月7日(土)
時間:開演 14:00 終演 16:30※前後する場合がございます
料金:一般2,100円 友の会1,680円
会場:国立劇場おきなわ 大劇場
住所:〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客4−14−1
問合:国立劇場おきなわチケットカウンター 調査養成課 098-871-3318(平日10時~18時)
詳細:国立劇場おきなわ Official Website

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として収録に参加。
▶︎組踊公演情報は国立劇場おきなわ ホームページから

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