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2019年11月15日

ドキュメンタリー映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」試写会 REPORT

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「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」試写会
沖縄テレビ放送の開局60周年記念作品「 ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」(監督 平和いずみ)の試写会が2019年11月11日、桜坂劇場で開催された。本作は昨年、OTV報道スペシャル「菜の花の沖縄日記」としてテレビ放送され、日本民間放送連盟賞 テレビ報道番組部門の優秀賞 を受賞したほか、第38回『地方の時代』映像祭2018のグランプリを受賞、その劇場版として製作された。
上映後、山里孫存プロデューサー、平良いずみ監督が登壇、舞台挨拶を行った。平良監督は、「沖縄での暮らしの中で「いのち」と向き合い、懸命に紡ぎ続けた菜の花さんの希望の言葉をひとりでも多くの人に届けたい」と語った。「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」は桜坂劇場(沖縄)にて2020年2月1日から先行上映される。来春、ポレポレ東中野(東京)ほか全国順次公開予定している。

【作品概要】
石川県出身の15歳の坂本菜の花さんは、沖縄のフリースクール、珊瑚舎スコーレに通うためにひとりで沖縄にやってきた。彼女は、珊瑚舎スコーレに通うお年寄りや同世代の友達など、沖縄の人々との交流を通じて「沖縄では戦争がまだ続いていること」を感じ取っていく。本作は、2015年からの3年間、沖縄での体験を故郷の新聞にコラムを書き続けた「菜の花の沖縄日記」を軸に、ピュアなこころで見つめた沖縄を菜の花さん目線で伝えるドキュメンタリー作品(108分)。

【ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記の試写を終えて】

この作品の冒頭に挿入されている「悲しくてやりきれない」(サトウハチロー作詞)のウチナーグチ・バージョンは、2012年、沖縄の唄者上間綾乃がメジャーデビューアルバム『唄者』に収録、発表したもの。この歌をリリースした直後、弊社出版、沖縄音楽旅行のインタビューに上間はこう答えている。
「悲しい経験をした人ほど、笑顔が優しい。戦争を経験した沖縄の先輩たちがそう。沖縄には「悲しい」を直訳する言葉がありません。そこで私は「チムグリサ」と訳しました。「あなたの想いを受けて私の心も苦しい」という意味が込められてます」。

作品中、「菜の花さんがすきなウチナーグチは?」の問いに「チムグリサ」と答えた。続けて「誰かの心の痛みを、自分の悲しみとして、一緒に心を痛めるという意味があるから」と。
坂本菜の花さんは、石川県の中学生時代、彼女は同級生たちから差別を受け、小さなこころを大きく痛めた。そういうこころの痛みがあるからこそ、沖縄で起きている「ちむぎりさな出来事」を自分ごととして捉え伝え続けられたのだと思う。

大いなる矛盾、怒り、悲しみを沖縄の多くの人が感じている。
こころのささくれ、ちむぐりさ。

この映画を通して、菜の花さんと共に、その棘の正体をひとつひとつ突き止め再確認した。
「この限りないむなしさの 救いはないだろうか……」。
拳を上げることなく、声を伝えること。
大きな力に屈せず、
希望を抱き、こころの声を届け続けること。

ドキュメンタリー映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」は、沖縄の方はもちろん、全国の方々にもご覧いただきたい作品です。
text:沖縄LOVEweb発行人 幸田悟

ドキュメンタリー映画「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」
先行上映:桜坂劇場(沖縄)にて2020年2月1日〜
全国上映:来春、ポレポレ東中野(東京)ほか全国順次公開予定
監督:平良いずみ
語り:津嘉山正種
プロデューサー:山里孫存、末吉教彦
音響効果:巻く音 jujumo
撮影 編集:大城茂昭
協力:珊瑚舎スコーレ
製作:沖縄テレビ放送
配給:太秦
詳細:太秦 Official Website
【2019/ 日本 / カラー /106 分】 © 沖縄テレビ放送

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