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2019年6月20日

組踊の魅力29 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vol.31 連載コラム

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タイトル:組踊誕生の背景

組踊の魅力 29
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

組踊は中国皇帝の詔勅を奉じて来琉する冊封使を歓待するために創られたとされている。
当時、琉球は中国と冊封関係にあり名実ともに琉球国の国王であるためには中国皇帝の認証、即ち冊封が必要だった。中国皇帝は琉球の国王が亡くなると冊封を宣するために冊封使を琉球へ派遣した。その大きな任務は前国王の弔いと新国王認証のふたつ。滞在期間は約五か月で正使・副使はじめ通訳、書記、諸技術者など総勢500人前後に及んだと言う。

冊封使を迎え入れた琉球は公式の宴を7回催しており、この宴のことを「七宴」と称している。この七宴のうち大々的に組踊や舞踊などが披露されたのは「仲秋之宴」「重陽之宴」で、このふたつは沖縄芸能史を語る上で極めて重要である。琉球にとって冊封使をいかに歓待するかは重要課題で、国の文化水準や開花程度を中国側に示すには芸能も高い芸術性が求められた。中国との冊封や交易を通し国の権威保証や経済基盤を支えていた事を見ると、冊封の成功は国家存立に大きく影響し、また芸能の視点からすると、芸術性の高い芸能へ洗練させた最大の景気でもあったと言える。

安全保障、経済、組踊をはじめとした芸能が深く関わりあっていた当時の歴史的背景を見ると大変興味深い。

組踊公演情報 沖縄音楽旅行INFORMATION

琉球古典音楽「第五回 歌鎖〜七夕歌会」が2019年7月6日(土)国立劇場おきなわ小劇場にて開催。第一部では、古典音楽の名曲から「述懐節」を披露。毎回テーマを設けて行なっている第二部の歌鎖、今年は「四季恋歌」と題しお届け。四季にまつわる恋、華やかさや切なさ……。古典音楽ならではの世界観をご堪能ください。

琉球古典音楽「第五回 歌鎖〜七夕歌会」
日程:2019年7月6日(土)
時間:開場 16:30 開演 17:00
場所:国立劇場おきなわ小劇場
料金:前売 3,500円 学生2,000円
詳細:国立劇場おきなわ Official Website URL
出演:新垣俊道、仲村逸夫、玉城和樹、大城貴幸、喜名吏一、仲尾勝成、平良大、和田信一

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として収録に参加。
▶︎組踊公演情報は国立劇場おきなわ ホームページから

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