令和に飛び出す「はんPねぇ」ニューカマー
エンタメ系「ギリかっこよくない」バンド P-fam登場!!

2018年11月、沖縄最大規模となるライブスポット、ミュージックタウン音市場での2回目のワンマンライブを成功させ、GReeeeN等が在籍するHigh Speed Boyz Inc.の所属を発表するなど、勢いに乗るP-fam。2019年4月28日にはP-POPサウンド全開のアルバム『はんPねぇぇぇ!!!!』を沖縄限定でリリースした。平成から令和に飛び出す、自称「ギリかっこよくない」エンタメ系バンド、P-famへのスペシャル・インタビュー!!
Interview & Text：幸田悟

ーーP-famのバンド名の由来を教えてください
レン様 2009年に読谷高校の1年生の時、文化祭に出たいと7人でP-famを結成しました。メンバーの中にピーターという男の子がいて、いつも彼の家に集まって練習などをやってました。ピーターの家族にはとてもお世話になっていたので、感謝の意味を込めて「ピーター・ファミリー」を略してP-famになりました。
しょーやおぢさん 高校を卒業して、一旦それぞれの道へ進んだんですが、2015年に僕がメンバーに呼びかけて現メンバーでのP-famがスタートしました。

ーーしょーやおぢさんに声をかけられたときの反応は？
りょーちん みんな即答でOK! でした。「このメンバーで一緒に夢見れるなら、いいじゃん!!」と意気投合!!

ーー2017年に沖縄市ミュージックタウン音市場でワンマンライブを敢行しました
りょーちん 2016年に初めてのワンマンライブを桜坂セントラルで開催。その時に200名を超えるファンが集まってくれました。僕たち的には、精一杯頑張ったんだけど、周りの反応は「ビギナーズラックでしょ」的なものでした。それが悔しくて……。もっとみんなに認めてもらえる、インパクトのあることをやろうということで、今までインディーズ・バンドで誰もやったことのなかった沖縄市ミュージックタウン音市場でのワンマンライブをやることにしました。
ともくん コンサートの演出、練習、CDの制作、スポンサー回り、チケット売り、月に20本を超えるストリートライブ……。がむしゃらに頑張りました。結果、たくさんのお客さんに来ていただき大成功!!
レン様 2時間半のライブが30分に感じるくらい充実したライブでした。
りょーちん このコンサート後、やっと少し認めてもらった感があり、他のバンドにはできないP-famらしさみたいなのが浸透し始めたことを実感しました。

ーー昨年の11月にも2回目のミュージックタウン音市場でのワンマンコンサートを開催
ともくん 1回目のミュージックタウン音市場のコンサートの後、燃え尽き症候群になり活動のペースが極端に落ちました。みんな、これじゃマズイって考えてて……。
レン様 ミーティングをして、前回のワンマンを超えたい! という思いが一致、2回目のワンマンコンサートに向かって走り出しました。
りょーちん 前回の経験を生かし、考えながら効果的な動きができたと思います。ステージ演出や企画もかなりこだわりました。結果、前回を上回るお客様に集まっていただき、かなり盛り上がりました!!
ともくん 嬉しかったのは、最初のミュージックタウン音市場の時は、みんなから「無謀」って言われてたけど、今回は、「お前らならできるっしょ」って応援してもらったこと。「ああ、認めてもらえたんだ」と思いました。
レン様 僕らだけの力だけじゃなくて、周りに支えられてるってことを実感しました。心の底から「ありがとう」って言葉が出ました。

ーーそして、GReeeeN等の所属事務所である「High Speed Boyz Inc.」と契約し、大きく環境が変わりました
りょーちん ある日、P-famのツイッターにGReeeeNの事務所からDMが来ました。僕がもともとGReeeeNの大ファンで、それこそ「キセキ」だなって思いました（笑）。
レン様 事務所に所属して初めてレコーディングした曲が「 WONDER WONDER」でした。プロデューサーのJINさんから、曲作りについてのアドバイスをいただけたり、音楽的にも今までにない世界が広がるってことを実感しました。

ーー満を辞してフルアルバム『はんPねぇぇぇ!!!!』をリリースしました
しょーやおぢさん 2回目のミュージックタウン音市場の後、事務所に所属しての初音源。これからのP-famを知ってもらうための挨拶がわりのアルバムとなりました。
ともくん 僕らは、音楽的にもまだまだ子ども。だからCDジャケットには、小さな男の子の写真をレイアウトしました。これから一歩一歩成長してきます。

M.01 「ホワイトエール」
ーー勇気、涙、恋……。まさに青春のキーワード満載の応援歌ですね。サウンド的には、イントロのドキドキからはじまり、弾けるイメージの音色などシンセが印象的な楽曲ですね
レン様 春の選抜甲子園をイメージした曲。主人公はとても純粋な女の子。高校の野球部に好きな人がいて試合の応援に行くけど、人知れずスタンドの後方から応援する彼女。気持ちを伝えたくても、なかなか伝えられない。せめてエールを贈りたいと振り絞って出した声。彼女なりの精一杯の勇気なのです。頑張っている彼の姿を見て、自分自身も勇気づけられる。そして彼のことがもっともっと好きになっていく……。P-fam流の女の子への応援ソングです。サウンドは、青春のキラキラ感をシンセサイザーで、ドキドキは、ビートで表現してます。曲中にアコースティックギターのカッティングを盛り込むなど、メリハリもつけてみました。

M.02 「キャプテン・てぃーだ〜たんなふぁCREWを片手に〜」
ーーアニメ「ワンピース」のテーマソングのような、アドベンチャー感満載の曲に仕上がってます
しょーやおぢさん 三人のラップからスタートする、勢いで突っ走る2分40秒!! 「大冒険」がテーマ。海賊船に乗って、真夏の楽しさを追求するウチナーンチュ・クルー（沖縄の乗組員）の歌です。冒険の醍醐味は「答えがわからない」ところ。この歌で、P-famと一緒に、未来の宝探しへ出かけましょう!! HEY! HEY! HEY!!

M.03「WONDER WONDER」
ーー雨上がりという言葉を使って、ワクワク感をうまく表現してますね。ライブでも盛り上がりそう
しょーやおぢさん 「雨上がり」は「悲しさの終わり」と解釈しました。雨の後には青空が広がり大きな希望の虹がかかる。「WONDER WONDER」な世界感が伝わると嬉しいです。少し落ち込んでいる人も、この曲を聴いてとびきりの笑顔になってくれるといいなと思います。ライブでは、「せーので飛び出して」みんなでジャンプです!!

M.04 「Skater girl」
ーーすごく疾走感のある楽曲
りょーちん 「真夏の風をきるような疾走感のある恋」を伝えたいと思い、タイトルは「Skater girl」にしました。思いは加速する。スピードを上げて真夏に向かって突っ走っていきましょう! この曲は、僕のギターソロもバッチリ収録してます! チェックしてみてください!!

M.05 「じゃがいもボーイとりんご姫」
ーーとてもファンタジックなテイストの三拍子の曲。心がホクホクするストーリーがいいですね
りょーちん 性別や人種など既成概念にとらわれない自由な形の愛を表現するラブソングを作ろうと思いました。問題提起とかメッセージ性の強いものでなく、フワッとした感じのP-famらしい歌詞にしたかった。それで絵本のようなイメージで「じゃがいもとりんごの恋」という設定に。じゃがいもは土の中で、りんごは木に成ってます。お互い生きる環境や色も形も違うけど恋が生まれるというストーリー。「ミミズ男爵」など脇役も登場してきます。家族で聴いて楽しめる歌ができました。

M.06 「KNOCKING」
ーーこれまでのP-famの歩みをそのまま曲にしたような歌詞、熱いですね
ともくん 2018年11月に沖縄市ミュージックタウン音市場でワンマンライブを自主企画開催したときのテーマ曲。バンドを結成して、失敗をしながらも試行錯誤を重ね無我夢中で突っ走ってきました。僕たちにとって、バンドの目標であったミュージックタウン音市場でのワンマンライブ、そこまでの道のりをストレートに歌詞にしました。もちろん、これから先も突き進んでいきます!!

M.07 「かなさ」
ーー三線の音を挿入するなど、愛をテーマにした意欲作
ともくん 「かなさ」とは沖縄の言葉で「愛しい」という意味。沖縄は、いまだに大きな矛盾を抱えてます。その矛盾を叶わぬ恋という形で表現したのがこの歌です。離れ離れになったけど、彼女が奏でる三線の音がふたりの心を結ぶ。世界が「愛」で満たされますように。

M.08 「桜ノート」
ーーギターとビートを中心としたシンプルな青春メロパンク! 明日に希望の応援歌ですね
レン様 春をテーマにした曲。出会いと別れ、未来への希望を歌詞にしてます。学生、社会人問わず春は色々と環境が変化する季節。P-famとしても音楽事務所に所属して新しいスタート。キミと明日の僕らへのエール・ソングとなってます。

ーー3曲目の「WONDER WONDER」は、ミックスをGReeeeNを手がけるプロデューサーのJINが担当し先行でユー・チューブにて公開しましたね。反響はいかがでした？
しょーやおぢさん JINさんのプロデュースでP-famのサウンドがよりポップになり、洗練された感じになりました。GReeeeNのファンのみなさんの反応も大きかった。やっぱスゲーなって思いました。

ーーそして、4曲目の「Skater girl」のプロモーションビデオは、コメディータッチの3部作になっててP-famらしいエンターテインメント性溢れる作品となりました
りょーちん P-famにしかできないPVを作りたくて、みんなでアイディアを出し合いました。音楽もエンターティンメントも全力で。ユー・チューブを見た人たちの間ではすでにザワついてます。ぜひ、見てください。

ーー表現の幅も広がり、ますますこれれからが楽しみです。夢を教えてください
しょーやおぢさん バンドを組んだ時に掲げた目標が「国立武道館」でやりたいってこと。でも実際「国立武道館」ってないんですけど（笑）。国立競技場と武道館のニコイチ的勘違いで。で、先日「国立競技場と武道館」どっちでやりたいって多数決したんですけど、その結果「武道館」ということになりました（笑）。

ーー読者へメッセージをお願いします
レン様 僕等にしかできない「Pポップ」全開なライブを展開していきます。ぜひ見に来てください!!
しょーやおぢさん バンドとして大きくなって、いろんな人たちに聴いてもらいたい。ファンを大事にしながら、前に進んでいきます!!
りょーちん P-famらしいフルアルバム『はんPねぇぇぇ!!!!』が完成しました。ぜひ、聴いてください!!
ともくん 僕らのポジティブでハッピーな音楽をいろんな人に届けられるように頑張ります。
全員　応援よろしくお願いします!!

P-fam 沖縄ミュージックジャーニー アフタートーク 108
2019年5月10日放送分の収録後のNHK-FM 番組「沖縄ミュージックジャーニー」アフタートークです。
今回は、ブレイク必至の沖縄ロックバンドのニューカマー「P-fam」を音先案内人にお迎えし、新時代の沖縄ロックバンドシーンの現在をお伝えします。さらにオリジナル・ソング「桜ノート」をスタジオ・ライブで披露してくれました。楽しいトーク&ライブを是非ご覧ください!!

【P-fam Profile】
2015年春、読谷高校の同級生で結成したエンタメ系 4人組POP ROCKバンド。2017年8月、ファーストアルバム『CHAMP-FULL』をリリース。同年12月、さらに2018年11月に県内最大級のライブハウス、ミュージックタウン音市場にてワンマンライブを開催。GReeeeN等が在籍するHigh Speed Boyz Inc.へ所属し、2019年4月アルバムCD『はんPねぇぇぇ!!!!』をリリースした。
▶︎P-fam 公式Twitter Website

P-fam INFORMATION

2018年11月、2度目のミュージックタウン音市場でのワンマンライブを成功させ、勢いに乗るエンタメ系「ギリかっこよくない」バンド、P-famがアルバム『はんPねぇぇぇ!!!』を沖縄限定でリリース。GReeeeNのプロデューサー、JINが手がけた「WONDER WONDER」、慰霊の日を歌った「かなさ」、大人も子供も楽しめるメルヘンタッチの「じゃがいもボーイの恋」等、ポップロックを軸に沖縄音楽やクラシック的要素も盛り込んだ、バラエティに富んだ内容。P-fam独自の「P-POP」サウンド全開の作品に仕上がった。

【P-fam ／はんPねぇぇぇ!!!】
ARTIST：P-fam
CD TITLE：『はんPねぇぇぇ!!!』
RELEASE：2019年4月28日
PRICE：2,000円（tax in）
CODE：PFM-003
詳細：P-fam 公式Twitter

P-fam 【Skater girl】Music Video

第19回 沖縄音楽市2019
日程：2019年5月25日（土）
場所：ミュージックタウン音市場（3Fホール、1F音楽広場）
時間：3Fホール｜OPEN15:30 START16:00 1F音楽広場｜10:00-
出演：3Fホール｜P-fam/HABADEMI/ひぇあふぉう/SOAK/signal/
GOOD GRIEF/Hishakaku/Serika/uuna/高校生シンガー
1F音楽広場｜県内高校生バンド
料金：3Fホール　前売 一般¥1,500/音市場メンバーズ倶楽部¥1,000※当日¥500UP 1F音楽広場　観覧無料

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