美しい島の歌を歌い続ける極上のユニット
祝! しゃかり20周年! 配信限定アルバムリリース!!
Interview & Text：幸田悟

生まれた時から歌があった。 歌に囲まれて育ったしゃかりのボーカル チアキ。彼女が歌う歌は、ジャンルを問わず「島の歌」。結成20周年を迎えたしゃかりのおふたりをお迎えし、これまでの活動を振り返るとともに「美しい島の歌」についてお話を伺った。しゃかりのスペシャルインタビュー、是非ご覧ください!!

ーーしゃかり結成の経緯は？
チアキ　12歳（1984年ごろ）で沖縄のカラオケ番組での優勝をきっかけに音楽に興味を持ちポップス、ロック、演歌、民謡などいろんなジャンルの歌を歌ってきました。そしてDIAMANTESのコーラスとして5年間活動。メインボーカルとして歌いたいと思っていたとき、カンナリからしゃかり結成の話をいただきました。
カンナリ　1985年りんけんバンドに加入、1990年にメジャーデビューし、沖縄のリズムを追求し世界各地で公演を行ってました。そのころチアキと出会い、彼女のボーカルを活かし自身のサウンドを追求したいと思い1998年しゃかりを結成しました。全てはタイミングです。

ーー結成から20年、美しい言葉と旋律で、沖縄から愛と勇気を届けてきました。しゃかりが目指してきた音楽とは？
カンナリ　歌詞についてよく彼女と話すんだけど、誰かを応援したいと想う気持ちからしゃかりの歌が生まれてきているんです。サウンドに関しては、デビュー・シングルの「永遠に響かせたなら」から基本ブレてないですね。シンプルに歌い手と歌詞を活かす事に尽きるのではないかと思います。
チアキ　歌を聴いてくれている対象に対して優しく浸透していくように歌えたら良いなと思ってます。ミストのように気持ちよくなってくれたらいいな。どんな環境でもそういう歌を届けることを目標にしてます。

ーー20年間のしゃかりの活動の中で印象に残っていることは？
チアキ　10周年、15周年などの節目節目に行ってきた音源作りやツアーは思い出に残ってます。特に15周年記念アルバム『温故知新』で初めて古典や民謡を軸としたアルバムをリリースしたことは大きな経験になりました。
カンナリ　いろんな出会いがあり、いろんな音楽を作りしゃかりとして丁寧に歩んできた。20年ひとつのことをよく続けて来られたと思う。応援してくれるリスナーや音楽仲間のおかげです。

ーー20周年のベスト盤15曲収録の『ALL TIME BEST ALBUM』、選曲も難しかったのでは？
カンナリ　20年周年の集大成。これまでリリースしてきたアルバムの代表曲を中心に選びました。

ーーターニングポイントとなった曲を3つ上げてください
チアキ　「心の声」は、しゃかりとしてカンナリが一番最初に作った歌です。
カンナリ　この曲がキッカケでいろんな人に知っていただけました。
チアキ　次に「笑って」。病気をしていた友達を勇気づけたいと生み出した歌。
カンナリ　「笑って」というタイトルなんだけどファンのみなさんは泣いてくれる。しっかり届いているんだなと感じます。
チアキ　そして「結まーる」。しゃかりとしてはじめて平和、命をテーマに作った曲。この歌を歌ったことで、次のステップに進むキッカケともなりました。この曲のおかげで「命のお祝い」というスケールの大きな曲も作ることができました。
カンナリ　今では、ファンの方々が求めているしゃかりの歌のひとつとなってます。

ーーそれぞれの活動も充実してます
チアキ　2002年琉球古典音楽芸術選賞（歌・三線の部）最高賞受賞。2010年4月には、角松敏生氏全面プロデュースによる、チアキ初のソロアルバム『CHIAKI』を発売。2012年沖縄が本土に復帰し40年を迎え、仲田かおり、松田しのぶと共に復帰っ子ユニット「月・太陽・☆（つくてぃーだスター）」を結成。2013年〜歌舞劇「沖縄燦燦」に参加し、ロシア・ヨーロッパ・中国他国内外公演に多数参加したりしました。
カンナリ　2002年より平良とみ出演の喜劇「めんそーれ沖縄」等、舞台音楽の監督も務め、海外公演も行いました。その他、沖縄の若手ミュージシャンのプロデュース及び楽曲提供など、沖縄音楽のさまざまなシーンで活動。2010年、踊れる！NEO沖縄POPユニット『サンサナー』を、パーシャクラブの上地正昭と共にプロデュースした。プロデュース、参加作品多数。しゃかりもそうだけど、その根底にあるのが「美しい島の歌」。

ーーそれぞれが沖縄を掘り下げて勉強した感がある
カンナリ　沖縄音楽は懐が深いし奥が深い。流行で沖縄音楽を取り入れたサウンドではなく、あくまでもしゃかりらしい音楽を生み出すために先輩たちの音楽を咀嚼して聴いている。そして歌を生み出すんです。

ーー読者にメッセージを
カンナリ　記念CDアルバムリリースに向けてがんばって鋭意作曲中!
チアキ　生涯現役で歌い続けることが目標。20年も続けられたことに自分でもビックリしている。応援してくれているファンのみなさんやサポートしていただいているみなさんに「感謝」の気持ちで一杯です。その感謝の想いを記念アルバムで全国のみなさんに届けたいと思います。

【しゃかり PROFILE】
1998年結成。チアキとカンナリによるユニット。2008年、結成10周年記念ベストアルバム『しゃかり10th anniversary～僕という名の地図』を、2013年結成15周年記念アルバム『温故知新』を発売。そして2018年結成20周年を記念し配信限定で『ALL TIME BEST ALBUM』をリリースした。
▶︎しゃかり Website

しゃかり 沖縄ミュージックジャーニー アフタートーク098
2018年5月4日放送分の収録後のNHK-FM 番組「沖縄ミュージックジャーニー」アフタートーク、今回のゲストは結成20周年を迎えたしゃかりのおふたり。これまでを振り返りつつ、これからのしゃかりの歌についてお話を紐解いていただきました。楽しいトーク、是非ご覧ください!!

しゃかり INFORMATION

【しゃかり／ALL TIME BEST ALBUM】
ARTIST：しゃかり
CD TITLE：『ALL TIME BEST ALBUM』
RELEASE：2018年2月21日
PRICE：2,000円（without tax）
配信：レコチョク、iTunes
詳細：しゃかり Website

1.心の声（言葉のかわりに）　2.空の風（言葉のかわりに）　3.風のように（言葉のかわりに）
4.さらさら（言葉のかわりに）　5.願い（かふう）　6.見上げれば（かふう）
7.太陽のひと（歌やびら）　8.笑って（笑って）　9.くちぐせ（笑って）
10.結まーる（笑って）　11.谷茶前節〜伊計離り節（温故知新）　12.唐船どーい（温故知新）
13.命のお祝い（Life）　14.ありがとう（Life）　15.Life（Life）

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