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2017年12月1日

組踊の魅力23 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vo.25 連載コラム

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タイトル:文化庁「巡回公演事業」その2

組踊の魅力 23
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

前号に引続き東京都、茨城県、千葉県で行った文化庁「巡回公演事業」の模様を紹介する。各都県で4校ずつ計12回のワークショップと本校公演を行った。ワークショップは各1校につき、ふたコマ実施し、ひとコマ目は沖縄の伝統芸能全般を紹介し、組踊や舞踊の簡単な所作を体験させ、最後に『安里屋ユンタ』に振り付けたエイサーをレクチャーした。2コマ目は、本公演でエイサーの成果披露を行う子供達を特訓するという内容で行った。

本公演では、鑑賞する子供達は沖縄の芸能を全く分からないという想定で演目を構成した。第一部、華やかな「四つ竹」で幕を開け、次に沖縄の歴史やウチナー口の紹介、沖縄の楽器解説、さらには古典音楽や民謡、オキナワンポップスを演奏しながら紹介した。第一部の最後は子供達によるエイサーの成果披露。短期間で習得し見事に演舞してくれた子供達に大きな感銘を受けた。そして、第二部は組踊「万歳敵討〜浜下りの場」を披露した。本事業を通して、沖縄の伝統芸能は県外ではまだまだ知られていないということ痛感した。特に組踊は目から鱗で、イメージしていた沖縄との違いに驚いたであろう。

県外で初となる学校現場での公演は大変貴重な経験となり、また一つ引き出しが増えたことは大きな財産となっている。

平成29年度南城市 文化遺産めぐりコンサート
日程:12月2日(土)百名、8日(金)稲福
   15日(金)知名、16日(土)奥武島 
時間:午後6時半〜 料金:無料 
詳細:南城市ホームページ

今年も開催! 平成29年度南城市 文化遺産めぐりコンサート
南城市尚巴志活用マスタープラン実施事業の一環として、
地域に残る文化遺産所在地で行う「文化遺産めぐりコンサート」を開催。
今年の演目は、『組踊』。
「子の会」による本格的な組踊です。
一部、語り組踊といって、音楽に合わせてセリフだけで行われる組踊も披露。
なかなかみることができない貴重なものとなっています。
地域の文化遺産で沖縄の伝統芸能を堪能してください。

新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。

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