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2016年12月5日

音人 音楽女子 026|NaNa Cover girls 2016 December

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旬なカルチャー情報を伝える沖縄LOVEwebと素敵女子のポートレートで話題のフォトグラファーplan-dとのコラボレーション企画。沖縄音楽を愛する素敵音楽女子「音人」が毎月カバーガールとして登場です。2016年12月のモデルは、NaNaさん。ポートレート、テキストでお楽しみください。

Music I’m listening now
私が “今” 聴いてるおきなわのうた
「童神」夏川りみ

episode of my favorite song.

2016年もあとわずか、1か月をきりました。その1年の最後の月、12月って、寒さには弱いけれど私は実は一年で一番好きな月かもしれません。暖かい気候の沖縄ですら、朝は寒くてなんだか澄んだ空気が気持ちを引き締めてくれるし、夜の街はクリスマスを意識したイルミネーションや音楽に、どこもたくさんの人。見慣れているはずの光景がいつもと違った表情を見せてくれるムードに紛れて、日ごろ見えなかったたくさんの人のやさしさや愛が感じられたりなぜか素直になれたりしませんか?
家族、友人、知人、恋人、恩師、見知らぬ人 ……色々な形の愛情をなんだかいつもより素直に表現できる、人や物事に対して優しくなれる、それが私にとっての12月です。

『天からの恵み 受けてこの地球(ほし)に 生まれたるわが子 祈り込め育て』

この歌詞から始まる『童神』と出会ったのは、もう10年ほど前になるでしょうか。
今は持病で療養をしている私ですが、まだこれといった発症もなく、小1から通っていたバレエ モダンダンスのスタジオに、とあるイベントのゲスト出演をされる夏川りみさんのバックダンサーをするというお話があり、当時高校生だった私にもその一員として参加させていただくご縁に恵まれました。
すでに、涙そうそうで全国的ヒットをして私自身もその歌声が大好きだった夏川さんでしたが、直接お近づきになるとその温かいオーラや、飾らない人柄、サービス精神に触れ、いっそう彼女のファンになりました。
その後しばらくして、たまたまつけていた音楽番組で夏川りみさんを見かけたとき、聴きなれないメロディーが流れていました。それがこの「童神」との出会いです。ヤマトグチVer.でしたが、子守歌のような心地よさとストレートに響く歌詞に、一瞬で魅入ってしまいました。

タイトルの『童神』とは沖縄の言葉で「神のように穢れを知らぬ心の持ち主である子ども」の意味で、この曲は、その子どもの天真爛漫さをほめたたえる歌なのだそうです。ヤマトグチVer.では「勝る、神高い」という意味を『健やかに』『天高く』と表現されていますが、この言葉には「人としての霊性の高さだけでなく、自然への畏怖や謙虚さを忘れないで」という深い意味が込められているという説もあるそうです。この歌詞には、知れば知るほど どの命もみな同様に尊く大きな愛で包み、守り育てんとする大きな愛や覚悟を感じます。

最近では20代も後半になってくると、久しぶりに連絡を取った友人知人が結婚してお母さん、お父さんになっていると報告を聞くことも増えてきました。
その報せを耳にするたびに、新しい命を宿ることの奇跡や、今ある環境がいかに恵まれ、普通だと幼いころから思っていたことが実はたくさんの恵みやぜいたくですらあることに気づかされます。私は、親になる、というような経験をまだしたことがないので本当の大変さはわかりませんし、自分の人生で今後もできるとは断言できません。
けれど、自分の子どもや身内でなくても、この「童神」を聴くと、未来を担う小さな命や、いまを共に生きているたくさんの人たちに無償の思いやりや優しさ、そして強さを持てる人でありたい、もしくは、そのような大人になれているだろうかと自答させられます。

12月は忙しさの増すこの時期ゆえに、普段意識する間もなく過ぎていく一日一日の重みや尊さが感じられる気がするのは私だけでしょうか。

NaNa
誕生日:6月9日
血液型:A型
身長: 151cm (信じてくれない)
職業:その時による
趣味:art; dance鑑賞、アクセサリー作り、急に編み物などモノづくりをはじめる、動物の動画に癒される
特技:記憶力がよい(らしい)、I字バランス
将来の夢:ダンスや学業に復帰すること、長生き(笑)
チャームポイント:ふくみみ
彼氏にしたい有名人:高橋一生さん、竹内涼真くんetc.etc.笑 
憧れの女性有名人:ローラさん

▶︎NaNa facebook

衣装&撮影協力:Tomoko Urasaki at アドラブールAdorable
沖縄県浦添市安波茶2-1-6サンシティビル3F

ヘア&メイク:ナチュラルビューティーMit(ミッツ) 大城光代

今月の音人 音楽女子カバーガール:NaNaさん。彼女との出会いは数年前あるカメラマンのサイトでした。クールな出で立ちと眼力が印象的で惹きこまれました。「この子は誰?」沖縄県内のモデル・タレント事務所の子ならほぼ知っているはずのMY LISTにいない子….…。ネットを検索してもほぼ情報がなかったのですが、サイトに作品として掲載されてる被写体の中に知り合いのモデルさんがいて、そこから得られた情報はプロのモデルさんではないということだけでした。撮りたいという想いよりも、「どんな子なのかが知りたい!!」という想いでした。

しばらくして、少しずつNaNaさんに近いモデルの子達から情報が入ってきてようやく繋がったのが、初見から3年近く経ってからでした。本企画への参加願いを知人を通して、やっとのことでリアルNaNaさんに会うことになります。こういう焦がれて会う子のほとんどの場合、ガッカリするパターンですが、リアルNaNaさんは私の想像を遥かに超え、魅力的で癖のある一筋縄ではいかないLight philosophical(ファラソフィ)なタイプ。初回打合せで撮影意欲に火が着きます。しかし、予定していた撮影日にはNaNaさんの体調不良で延期になってしまいます。
しばらくの間、LINEでのやりとりが続く中、徐々にNaNaさんのことが朧気にシルエットが見えるようになってきた頃、撮影のチャンスがやってきます。

NaNaさんが日頃お世話になっているアパレルのセレクトショップ:Adorable(アドラブール)というSHOPが、全面協力で店内と店内の一角にあるスタジオ施設での撮影が決まり、衣装提供とスタイリングまで引受けて頂きました。更に、その流れでヘア&メイクをナチュラルビューティーMitが担当するという、素人モデルのNaNaさん撮影にプロフェッショナルな方々が次々と参加表明!!
本当に絶妙なタイミングでフルスペックな状態に!! やはりNaNaさん持ってる子!! そういうチャンスを引き寄せる子なんですね~。
役者は揃った! 後は私が頑張らなければ!! 撮影当日、ご挨拶を済ませ撮影機材を搬入。セッティングが完了するタイミングで、NaNaさんも仕上がってスタジオ入り。やはり思った以上にクールで可愛い仕上がりになったNaNaさん。キャスティングしてホントに良かったと思った瞬間でした。

間もなく撮影がスタート。そこから流れるように撮影は進行しています。ヘア、メイク、コーデ全てにいろんな想いやイマジネーションを込め、こだわり抜く彼女の姿勢を各コーデごとに目撃しています。そして時折見せる影の部分のNaNaさんと、苦手と言っていた私的にはベストスマイルなNaNaさんを交互に表現していく様は、プロのモデルさんかと思う程。屈託のない彼女の笑顔が“蒼く「切なく」美しい”のはきっと、その瞬間瞬間を私とは全く違う価値観と生き方をしているから……。そんな事を想いつつ撮影は進み、ラストコーデを撮る頃にはフルマラソンを走ったかの様な、体力の消耗感と達成感そしてなんだかわからない不思議な感覚のまま撮影終了~。

これまで18年ガールズポートレート撮影をしていましたが、今回の撮影程、撮っているという感覚よりも、何かの力に撮らされているという感覚を感じたことはなかったということ。
プロのモデルでもタレントでも女優でもないNaNaさん。朧気に見えたはずのシルエットもまだぼやけて見える程度、あと何回撮らせてもらえるかはわかりませんが、もう少し撮りたい想いと、知りたい想いがスパイラルしていくのは間違いなさそうです。

Photographer:plan-d デザイナー兼フォトグラファー
・Esquire日本版デジタル写真賞‘03 マイクロソフト賞受賞。
・『プロカメラマンファイル 2017年・2016年・2015年』掲載。
・デジタルカメラマガジン『デジタル一眼レフ 交換レンズ完全ガイド』
・『36のQ&Aでわかるマクロレンズの選び方』ポートレート枠を担当。
▶︎Official site http://pndo.net/

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