ホーム > 沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業 > 沖縄音楽旅行 > 組踊の魅力19 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vo.21 連載コラム

2017年1月10日

組踊の魅力19 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vo.21 連載コラム

,,,,

Share on Facebook

タイトル:技だけではない芸の習得

組踊の魅力 19
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

国立劇場おきなわの組踊研修は現在、第4期生が研修に奮闘しており、今年度で修了となる。同研修は15才から受講でき、第1期生である私との年齢差は22才で、驚いていると同時に各世代へ組踊が着実に伝承されていることを実感している。

同研修は人間国宝など重鎮の先生方から実技及び様々な基礎知識を学ぶことができるが、その重鎮も高齢になっており、すでに他界している先生もいる。研修時代、「組踊音楽太鼓」の人間国宝であった故島袋光史先生の講義を受講することが出来た。芸論などの講話が中心だったが、実技以上のものを得ることができたと自負している。先生は「本当の楽しみというのは、苦しみ苦しんだ末にあるものだ」と常々語っておられた。激動の時代を生き抜いてきた先生だからこその深いお言葉である。

練場には「奥義 ありとあらゆる状況の変化に対応して最適の技を反射的に無意識のうちに使う 是我々其の道に達したる者の究極の目標なり心すべし」と自筆で書かれた扁額が掲げられている。本質を見事に捉えた深みのある内容で、それを拝見した時の感動は今でも鮮明に覚えている。

このように学ぶことは多いが、先生方の多くは高齢に差し掛かっている。時間はない。

今の内に吸収しなければならない事は山ほどあるのだ。

組踊公演「執心鐘入」
日程:2017年1月28日(土)
時間:14時開演
料金:3,100円(一般)
場所:国立劇場おきなわ大劇場
平成29年初めの組踊公演の幕開けは豪華キャストで送る「執心鐘入」!組踊の創始者・玉城朝薫五番の一つで人気の高い本作品を、人間国宝の宮城能鳳・西江喜春、国指定重要無形文化財「組踊」保持者、人気・実力を兼ね揃えた中堅実演家を中心とした配役でお届けします。見所・聞き所盛り沢山の「執心鐘入」をどうぞご堪能ください。


新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。

沖縄音楽旅行 INFORMATION


沖縄音楽旅行をWEBで! バックナンバー入手も可能に!! 詳細は以下のリンクで
▶︎沖縄音楽旅行 WEB版 Back Number 一覧
沖縄音楽旅行本誌は以下で入手できます!
▶︎沖縄音楽旅行設置店舗一覧MAP


沖縄アーティストのインタビュー動画なら沖縄LOVEwebTV!
BEGIN、ORANGERANGE、MONGOL800など
沖縄アーティストへのオリジナルインタビュー動画、随時更新!
▶︎沖縄LOVEwebTV YouTubeチャンネル


沖縄ちゅらサウンズ♪ 音源視聴・購入はQRコードから

コメントは受け付けていません。

ホーム > 沖縄音楽活用型ビジネスモデル創出事業 > 沖縄音楽旅行 > 組踊の魅力19 新垣俊道(伝統組踊子の会)|沖縄音楽旅行Vo.21 連載コラム