八木政男が語る大宜見小太郎と沖縄芝居と大伸座｜大伸座 City Light Box 04 沖縄音楽旅行 Vol.21

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2016年12月12日

八木政男が語る大宜見小太郎と沖縄芝居と大伸座｜大伸座 City Light Box 04 沖縄音楽旅行 Vol.21

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大伸座 City Lights Box 100 OKI_INTERVIEW & COLUMN【Vol.04】
大宜見小太郎の意志を受け継ぎ新たに生まれ変わった大伸座。
その大伸座が運営するCity Lights Boxとのコラボ連載企画です。
沖縄のエンタテインメントを紹介していきます。

八木政男が語る大宜見小太郎と沖縄芝居と大伸座

みみーちゅーらしよ、みーちゅーらしよ

ー八木さんにとっての大宜見小太郎とは？
八木　兄弟であり、沖縄芝居の先生。11歳しか変わらないが、僕にとっては親代わりでもある。怖かったし、芸においては厳しい先生でした。小太郎は、1939年に大阪に赴き「琉球演劇舞踊団」を結成。大阪に行ったのは、よかった。歌舞伎、文楽や松竹新喜劇など上方の演劇を学ぶ事ができた。芸の肥やしになっているし、感性を磨く事にも繋がりその後の芝居作りに活かしたのです。

ー上方の『丘の一本杉』を沖縄芝居に改作し人情喜劇『丘の一本松』が誕生しました
八木　小太郎と『丘の一本杉』を観に行ったとき「政男、亮介の役をちゃんと見ておけよ」と言われたことを今でも覚えています。沖縄芝居で使われる言葉は、「首里言葉」だったのだけど、北谷の固い言葉と読谷の柔らかい言葉をミックスした言葉、俗にいう「一本松言葉」を生み出した。従来の沖縄芝居になかった手法を取り入れ、流行を生み出したんです。庶民の感覚により近い芝居の誕生でした。だからこそ、『丘の一本松』は、今でも愛されているのだと思います。

ー後進に伝えたい想い
八木　「みみーちゅーらしよ、みーちゅーらしよ」。先輩たちの舞台（役者、地謡、その他裏方も含め）、良く見て良く聴きなさいと口すっぱく言われました。それぞれの役割が大切で、堂に入ってなければなりません。それは、教わるのではなく、見て聴いて覚えるものです。「客と芝居しーよ（客と芝居をしなさい）」。これも良く言われた大切なこと。客が望む事、客の心を察しながら芝居をする事。そして年寄りの言葉を体に入れ、芝居に活かし、芸を磨き芸に惚れ込むのです。

ーこれからの大伸座に望むこと
八木　若手を育て、新たな息吹を吹き込み、しっかり未来へ繋げてもらいたい。「みみーちゅーらしよ、みーちゅーらしよ」。

八木政男&大伸座座長大宜見しょうこ沖縄LOVEwebTV 今日の訪問者 200
季刊誌沖縄音楽旅行で連載中の大伸座連載企画、今回は沖縄芝居界の名優八木政男へ「大宜見小太郎と沖縄芝居と大伸座」についてお話を伺いました。大伸座座長大宜見しょうこさんのコメントもあります。舞台に携わるみなさん必見のインタビュー動画です。ぜひご覧ください。

City Lights Box（あちまいどぅくる多目的スペース）

大伸座座長大宜見しょうこ御挨拶
父、大宜見小太郎が立ち上げ、毋静子が守り育てた大伸座。叔父である八木政男はじめ、諸先輩方にもサポートいただきながら、新たな息吹を生み出し、未来に繋げたいと思います。みなさん、今後とも応援よろしくお願いいたします。

City Lights Box（あちまいどぅくる多目的スペース）とは
City Lights Boxは、大宜見しょうこが座長を務める「大伸座」が運営する、音楽設備のある多目的クリエイティブ・スペースです。イベント、稽古場、研修会、講習会、その他用途に応じてご利用いただけます。また、定期的に大伸座による、演劇のワークショップや演劇公演、トークライブなどを開催してます。詳細は左下のQRコードから、City Lights Boxフェイスブックページをご参照ください。お問い合わせはお気軽に!