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2015年9月12日

組踊の魅力14 新垣俊道(伝統組踊子の会)沖縄音楽旅行Vo.16 連載コラム

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タイトル:地謡・ジウテーのこと

組踊の魅力 14
文|新垣俊道(伝統組踊子の会)

組踊や琉球舞踊などで音楽を担当するメンバーを地謡(ジウテー)と言う。通常は歌三線が3人で箏、笛、胡弓、太鼓はひとりずつの計7人で演奏する。地謡と言っても演奏する曲は幅広い。組踊や古典舞踊では古典音楽、雑踊では民謡や早弾きが演奏される。

地謡は個人芸ではなく集団芸である。そこで肝心なことは全体の調和だ。地謡は音取(ニートゥイ)と呼ばれるリーダーに徹底して演奏を合わせる必要がある。音取は言わば指揮官であり、メンバーは音取に絶対的な信頼を置き、呼吸を合わせ演奏するのだ。

だが、合わせることは容易ではない。地謡全体の意識や同じ志しを持つことは重要で、互いの音楽観などを理解し共有しながら理想とする音を追求する。それを念頭に置き、踊りや演技をどう引き立てるかが地謡の仕事だ。メンバーを構成して、すぐに良い演奏をつくり出すことは中々難しい。各々が考え悩みながらを繰り返して調和が生まれてくるのだ。そこに地謡の魅力と醍醐味がある。

しかし、地謡は合わせるだけが目的ではない。それに偏ると全体が綺麗にまとまり過ぎて、曲本来の魅力が薄れてしまう。歌詞、曲想を理解した上で合わせることは大切だ。だが、何よりも沖縄の香り、大らかさをどのように醸し出せるかはすこぶる肝要なことである。

浦添市組踊まつり
日程:2015年9月5日(土)、6日(日)、21日(月)、22日(火)
時間:開演13:00〜
場所:国立劇場おきなわ
料金:無料


新垣俊道 PROFILE
国立劇場企画公演や県内外の公演に多数出演。
08年国立劇場おきなわ組踊研修を修了し、
伝統組踊「子の会(しーのかい)」結成。
同年発売されたCD琉球舞踊曲集・野村流に歌三線として
収録に参加。


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