大島保克インタビュー沖縄音楽旅行Vol.03

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2012年6月2日

大島保克インタビュー沖縄音楽旅行Vol.03

石垣島の白保に生まれ、日常に音楽と芸能が根付いた生活を送っていた大島保克。就職のため東京に上京してまもなく、アーティストとしての道を歩むことになった彼が生み出すのは、沖縄の原風景が色濃く反映された楽曲だった。

― 唄い手を目指すきっかけは？
大島　親父がお祭りで歌っているのを見たときですね。もともと祖父が本当に歌が上手で、八重山の歌はもちろん、宮古の歌、大和（沖縄県外）の民謡もよく聴かされていました。高音が美しい美声の持ち主で「ひばり」という屋号でした。歌うことは、ごく自然な環境の中で育ちました。
― 故郷の白保は本当に音楽、芸能がとても盛ん。その要因は何でしょうか？
大島　白保はほかのジャンルの音楽や芸能を受け止め、取り入れる姿勢が強いんです。楽曲のアレンジはもちろん、楽器まで作ってしまいますから（笑）。音楽に対して保守的ではない。だから、いろんな音楽が生まれ、唄者が育ったんだと思います。
― 白保に生まれ、沖縄を外からみる機会が多いからこそ、島の根っこを感じるような唄を生み出せるんですね。
大島　とくに外国に行くと改めて沖縄のすばらしさに気づく。ある風景をみた瞬間、幼い頃白保で見た風景がフラッシュバックするんです。その頃の感情や風景、思い出が曲になる。今回のアルバムは、全曲オリジナル。この先、ずっと歌っていける歌を収録しました。

白保の原風景、そして未来を表現した大島の島唄は、まさに「大島唄」。『島渡る』は、唄者大島自身の未来なのだ。

【大島保克 PROFILE】
石垣市白保出身。沖縄各地に歌い継がれる唄、オリジナル楽曲などを三線の美しい旋律とともに国内外で披露している。また、楽曲提供、朗読作品の音楽担当を行うなど、多数の作品に参加。さまざまなアーティストとコラボレーションを行うなど活動は多岐に渡る。

【大島保克／島渡る〜Across the Islands〜】
初の全曲オリジナルアルバム。唄者として歩んだ10年に区切りをつけ、新たなサウンドにも挑戦。未来へ歩を進める現在の大島保克の全てが詰まった作品。
RELEASE：12年4月18日
CODE：VICL-63868
PRICE：2,940円（tax in）