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2011年10月11日

<沖縄音楽旅行 Vol.1>OKINAWA GOOD LOCATION PHOTO ESSAY『海の青さに 空の青、南の風に緑葉』〜芭蕉布の風景〜

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沖縄の国歌とも言われ、多くの人を惹き付けている「芭蕉布」。この曲を生み出したのは、沖縄が誇る作曲家・プロデューサーの普久原恒勇氏です。「芭蕉布」完成までのエピソードを普久原氏撮影の写真とともにお楽しみください。(interviewer:幸田悟、text:三木愛海)

1965年(昭和40年)に普久原恒勇作曲、吉川安一作詞により制作された「芭蕉布」。美しい旋律と歌詞に魅了される人は数知れず、多くのアーティストによってカバーされてきました。
普久原氏が作曲する上でもっとも大切にしているのは、メロディーの美しさと新鮮さ。「琉球音階を使わなくても沖縄らしさは出せると感じ、芭蕉布は3拍子のメロディーになったんですよ。そして、一度完成した後、2、3日経ってからもう一度吟味し、自らジャッジ推敲した後に芭蕉布が完成しました。古来、沖縄には3拍子の音楽なんてなかったからね」と教えていただきました。
よく、音楽は国境を超える……と言いますが、普久原氏はその逆。音楽を生み出す側として、音楽に国境あり(=国境はあるべき)と考えています。「曲はグローバルたらんとしているのではなく、根本的にはウチナーンチュのために音楽を作っている。ウチナーンチュに口ずさんでもらうために音楽を作っている」と考えているそうです。……とはいえ、今や「芭蕉布」は日本、そして、海外でも広く知られています。そこは、思いがけない現実に、国境を越えて愛されていることは素直にうれしいと話していました。
もともと、「芭蕉布」は普久原氏の元にホームステイしていたハワイ出身の女の子に向けて作った曲で、英語の歌詞にして、日本語の分からない女の子に音楽で沖縄の良さを伝えたいと思って作曲したのですが、手元にあった吉川さんの詞が目に止まり予定は変更。こうして、「芭蕉布」が生まれたのです。
46年経った今でも多くの人の心に刻まれ続けている「芭蕉布」は、沖縄が誇るべき楽曲として認知されています。普久原氏の話を念頭において、一度、じっくりと耳を傾けてみませんか?

普久原恒勇
1932年、大阪西淀川生まれ。12月25日に沖縄市民会館で、「作曲活動50周年記念特別公演」を行う。

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【V.A. /『普久原メロディー』】
ARTIST:V.A.
CD TITLE:『普久原メロディー』
RELEASE:11年10月26日
PRICE:2,940円(tax in)
CODE:UNIZON-001
※沖縄県外は11年11月2日より発売。

普久原恒勇、作曲家活動50周年を記念して作られたトリビュートアルバム。HY「芭蕉布」、比嘉栄昇「うたがうまれる」、Cocco「チョッチョイ子守唄」、jimama「草まくら」、MONGOL800「豊年音頭」など、沖縄県出身のアーティストがこの作品のために集結。豪華な共演が話題を呼ぶことは間違いなく、普久原ワールドに新たな風が吹き込まれた。


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