2024年8月30日
高橋樺子のウチナーしまぐくる「さっちゃんの聴診器」編|沖縄音楽旅行Vol.52 連載コラム
なにわの歌姫、高橋樺子。沖縄移住のふれあいのなかで島の心を育んできました。連載コラムのシーズン2は、私がこれから大切に歌い続けていきたい歌、「さっちゃんの聴診器」について書き記していきます。
「さっちゃんの聴診器」さっちゃんって誰?
文|高橋樺子
みなさん沖縄からめんそ~れ~! 猛暑の中お元気ですか? 今回は「さっちゃんの聴診器」を歌うなかでさっちゃんと出会った高橋樺子に何がおこったのか? さっちゃんこと矢島祥子医師はどんな人? について深掘りしたいと思います。
さっちゃん先生が一本立ちの医師として選んだのは大阪。一般病院で勤務をしながら、空いた時間は日本三大寄場のひとつ西成区にある「釜ヶ崎」へ足を運んでは、日雇い労働者、生活困窮者、路上生活者を分け隔て無く診て、身体だけではなく様々な相談も聞き、その人が普通の人間らしく暮らせるように尽力されていました。必要な人には自分の携帯番号を伝え、連絡が入れば昼夜を問わず、自転車で患者さんの元へ駆けつけ往診したり、寒い季節には自費で購入した寝袋を配ったそうです。
生半可な気持ちではできないと思いますが、困った人を「ほっとかれへん」って言う気持ちはめちゃめちゃ解ります。私だったらどうだろう? やってみたいという気持ちがあっても行動には移せないだろうとか。色々考えたら会ったことのない矢島祥子さんをもっと知りたいという気持ちになりました。さっちゃんは優しさだけではなく駄目なことははっきり伝え、周囲の意見に流されず自分をしっかり持たれていたそうです。
私もそうありたいと憧れます。というのも私はデビュー曲、東日本大震災復興応援歌「がんばれ援歌」で東北に震災1か月後から支援活動で行っていますが、初めどうしていいかわからない不安と覚悟のなさが被災者の方々に見破られていたのでしょう。風当たりが厳しかったのを覚えております。そこからはきちんと向き合い何度も会いに行きました。それが歌にも自然と現れ絆のご縁が続いています。私のテーマである平和に対して、矢島祥子さんと出会った事で思いが更に深まりました。この思いを大切に歌っていきます。
2009年11月14日釜ヶ崎で34歳の若さで突然この世を去った矢島祥子さん。あれから15年の月日が流れてもさっちゃんは、ご家族はじめ出会った人の心の中で生きてます。だから私も巡り会えたのです。ありがとうございます。そして、さっちゃんの聴診器を聴いて沢山の方にさっちゃん先生と私みたいに出会ってほしくなりました。なぜならホンマに心が温かくなるのです。勇気をもらえるのです。あの世とこの世から世界に向け誰も想像つかない科学反応を起こしていきまっせ!「さっちゃんの聴診器」聴いてみて下さいね! 応援よろしくお願い致します。
【写真キャプション】
❶ ハイブリッドソングを矢島敏さんと1,000人のお客様に届ける ❷仲良くなった被災者の方々とハイポーズ。東日本大震災復興応援歌「がんばれ援
歌」をサポートしていただきました ❸「さっちゃんの聴診器」を歌う高橋樺子。沖縄市民会館にて
【高橋樺子 PROFILE】
2007年関西歌謡大賞 (レコード商組合主催の音楽祭) でグランプリ受賞。 2011年6月 「がんばれ援歌」でデビュー。2015年、戦後70年目を迎え、平和の尊さを訴える祈念歌「母さん生きて」を発表。これは被爆の実話から誕生した曲。2018年1月 「四丁目のスナック」、「宗右衛門町ブルース」 を発売。 2022年より、沖縄に活動拠点を置き、島唄とやまとうたを融合した新しい音楽を追求する作詞家、もず唱平氏の下、自身も三線、三板等の演奏に挑戦中。4タイトル連続リリース第一弾「さっちゃんの聴診器」を2023年1月に、続いて第二弾となる「ウートートゥ」を4月26日に、さらに第三弾として「うりずんの二人」を7月24日にリリースした。
・高橋樺子 Official Website
・Official YouTube
・Official Blog
【高橋樺子 FM那覇番組「聴いてもろて何んぼ」スタート!!】
高橋樺子の FM那覇ラジオ番組「聴いてもろて何んぼ」がスタートしました。毎週金曜日午後10時よりスタート! 番組では、沖縄県内在住の移住者の方で、ふるさと自慢のコーナーに出演していただけるゲスト、並びに、沖縄県内の子ども食堂の情報をお待ちしております! 番組へのコメント、情報は以下! ぜひ、番組作りにご協力ください!!
番組名:「聴いてもろて何んぼ」
放送局:FM那覇 78.0Mhz
放送時間:毎週金曜日22:00〜
パーソナリティー:高橋樺子
Email :info@utadama-music.com
FM那覇:高橋樺子の 聴いてもろて何んぼ
視聴方法:https://www.fmnaha.jp/listen-net
YouTube:FM那覇YouTube
もっと生きたかった誰かの為に……
「平和に生きてゆく」意味を、改めて考えさせられる作品
「さっちゃんの聴診器」の主人公である大阪 西成に実在した女医 矢島祥子さんの半生を、作詞家もず唱平氏が描いたドキュメント。沖縄で研修医として働いていた矢島祥子さんは、研修後、大阪の病院に就職し、その頃からボランティア活動に目覚め、大阪市西成区のあいりん地区にてホームレスの支援活動に従事することになった。その活動ぶりが大変好評で、「西成のマザー・テレサ」との異名までついたが、2009年に不可解な死を遂げてしまう。実兄にあたる作曲の矢島敏氏は、真実を解明する活動を起こすなか、この町には欠かせない応援歌「釜ヶ崎人情」の作家もず唱平氏と出逢い、意気投合、今作品の発表に至った。この歌のメッセージ、それを伝えてく使命を授かったのは、なにわの歌姫 高橋樺子。高橋は、2022年に沖縄に移住し沖縄を拠点に世界中に平和のメッセージを届けたいと準備を重ねてきた。彼女にとって 5年ぶりのシングルとなる「さっちゃんの聴診器」は、沖縄での活動の幕開けの曲であり、平和をテーマに歌い続けてきた彼女にとって、また新たなるスタイルの平和を求めた楽曲でもある。 「もっと生きたかったこの町に、もっと生きたかった誰かの為に」というメッセージが、いまの世の中で「平和に生きてゆく」という意味を、改めて考えさせられる。軽快なリズムと美しいメロディーに乗せて、高橋樺子が軽やかに歌い上げている「さっちゃんの聴診器」、令和の名曲がここに誕生した。
【高橋樺子/さっちゃんの聴診器】
ARTIST:高橋樺子
CD TITLE:「さっちゃんの聴診器」
RELEASE: 2023年1月26日
PRICE:1,000円(tax in)
CODE:YZUD-15001
詳細:UTADAMA MUSIC OFFICIAL WEBSITE
高橋樺子「さっちゃんの聴診器」Music Video
・高橋樺子 INTERVIEW |沖縄音楽旅行Vol.46 WEB版
沖縄移住し音楽活動を始めた、なにわの歌姫
高橋樺子が平和の心を届けていく
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