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2023年3月10日

高橋樺子の ウチナーしまぐくる|沖縄音楽旅行Vol.46 連載コラム

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高橋樺子のウチナーしまぐくる|沖縄音楽旅行Vol.46 連載コラム
なにわの歌姫、高橋樺子。沖縄の自然、歴史、文化、音楽、あたたかい人々……。
沖縄移住のふれあいのなかで感じた沖縄を徒然なるままに綴り、
島の心を育んでいきます。

「さっちゃんの聴診器」の原点、沖縄での足跡を辿って
文|高橋樺子

みなさんお元気ですか? 高橋樺子です。生まれて初めてのコラムです。すごい!! 嬉しい!! 頑張る樺子です!!

さて、2023年の幕開け、1月26日に「さっちゃんの聴診器」をリリースしました。気合い入っています。この作品は、作詞家 もず唱平先生の歌作りの原点(デビュー作は「釜ヶ崎人情」)実在した人の物語です。今回は、歌の主人公「さっちゃん」こと矢島祥子さんを、もっと感じたい知りたいという気持ちで彼女の沖縄での足跡を訪ねてきました。ご一緒してくださったのは「さっちゃんの聴診器」の作曲家でもあり、祥子さんの実兄の矢島敏さんです。 

うふざと教会の前にて。樺子と敏さん

まずは、祥子さんが、研修医時代通っていた「うふざと教会」(南城市)へ行きました。内心、緊張してましたが、教会に入り席につき、祥子さんのことなどいろいろお伺いしたり、礼拝中に体と心がフワッと包まれるような感覚に、知らず知らずに目頭も熱くなり涙がこぼれてました。私の中で祥子さんが誕生した瞬間だったのかもしれません。当時の祥子さんの勤務先は沖縄県立中部病院。とても忙しく、礼拝が行われる時間にはほとんど参加できず、車で往復1時間以上かかるのに、平良牧師の説教のテープを夜ひとり静かに聞かれていたとのことでした。

今回大変お世話になった平良修牧師、悦美夫妻とともに

次に、祥子さんが慕っていた平良牧師と奥様のご自宅へ向かいました。夫妻は祥子さんのことを懐かしみながら話してくれました。「さっちゃんの聴診器」をどうしても聴いていただきたかったので、敏さんのギター伴奏で歌いました。歌い終りの沈黙、1分くらいだったかもしれませんが、長く感じました。祥子さんをよく知るおふたりだからこそ、どう思われたのか気になるところでしたが、多くは語らず「応援するね」といわれました。私としては歌っていいんだと背中を押していただけたように思いました。平良牧師ご夫妻だけではなく祥子さんからも。私の中で覚悟が決まりました。その後、夫妻は祥子さんの遺骨がある墓地に案内して下さいました。

うふざと教会の前にて。樺子と敏さん(写真左上) |うふざと教会にて「さっちゃんの聴診器」を歌う(写真右上)|うふざと教会、島しづ子牧師とともに(写真左下)|矢島祥子さん(さっちゃん)の遺骨の一部とともに(写真右下)

この日、わかったことは、出逢った方々の中には今も祥子さんは生き続けていますし、私達にエールを贈ってくれています。祥子さんにもっと沢山の方が出逢ってほしいと思います。私も代弁者として心を込めて歌いお届けしていきたいです。まずは沖縄の地から、日本全国、世界へと歌の力でミラクル起こしていきましょうね~。応援宜しくお願い致します!!

ARTIST INFORMATION

【高橋樺子 PROFILE】
2007年関西歌謡大賞 (レコード商組合主催の音楽祭) でグランプリ受賞。 2011年6月 「がんばれ援歌」でデビュー。2015年、戦後70年目を迎え、平和の尊さを訴える祈念歌「母さん生きて」を発表。これは被爆の実話から誕生した曲。2018年1月 「四丁目のスナック」、「宗右衛門町ブルース」 を発売。 2022年より、沖縄に活動拠点を置き、島唄とやまとうたを融合した新しい音楽を追求する作詞家、もず唱平氏の下、自身も三線、三板等の演奏に挑戦中。2023年1月「さっちゃんの聴診器」をリリース。季刊誌「沖縄音楽旅行」にてコラム「高橋樺子のウチナーしまぐくる」連載中!!
高橋樺子 Official Website
Official YouTube
Official Blog

もっと生きたかった誰かの為に……
「平和に生きてゆく」意味を、改めて考えさせられる作品

「さっちゃんの聴診器」の主人公である大阪 西成に実在した女医 矢島祥子さんの半生を、作詞家もず唱平氏が描いたドキュメント。沖縄で研修医として働いていた矢島祥子さんは、研修後、大阪の病院に就職し、その頃からボランティア活動に目覚め、大阪市西成区のあいりん地区にてホームレスの支援活動に従事することになった。その活動ぶりが大変好評で、「西成のマザー・テレサ」との異名までついたが、2009年に不可解な死を遂げてしまう。実兄にあたる作曲の矢島敏氏は、真実を解明する活動を起こすなか、この町には欠かせない応援歌「釜ヶ崎人情」の作家もず唱平氏と出逢い、意気投合、今作品の発表に至った。この歌のメッセージ、それを伝えてく使命を授かったのは、なにわの歌姫 高橋樺子。高橋は、2022年に沖縄に移住し沖縄を拠点に世界中に平和のメッセージを届けたいと準備を重ねてきた。彼女にとって 5年ぶりのシングルとなる「さっちゃんの聴診器」は、沖縄での活動の幕開けの曲であり、平和をテーマに歌い続けてきた彼女にとって、また新たなるスタイルの平和を求めた楽曲でもある。 「もっと生きたかったこの町に、もっと生きたかった誰かの為に」というメッセージが、いまの世の中で「平和に生きてゆく」という意味を、改めて考えさせられる。軽快なリズムと美しいメロディーに乗せて、高橋樺子が軽やかに歌い上げている「さっちゃんの聴診器」、令和の名曲がここに誕生した。

【高橋樺子/さっちゃんの聴診器】
ARTIST:高橋樺子
CD TITLE:「さっちゃんの聴診器」
RELEASE: 2023年1月26日 
PRICE:1,000円(tax in)
CODE:YZUD-15001
詳細:UTADAMA MUSIC OFFICIAL WEBSITE


高橋樺子 INTERVIEW |沖縄音楽旅行Vol.46 WEB版
 沖縄移住し音楽活動を始めた、なにわの歌姫
 高橋樺子が平和の心を届けていく

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