2022年9月21日
沖縄 本土復帰50年特別企画|100年先に伝えたいおきなわのうた「月桃」
「月桃」
作詞・作曲 海勢頭豊
月桃ゆれて 花咲けば
夏のたよりは 南風
緑は萌える うりずんの
ふるさとの夏
月桃白い 花のかんざし
村のはずれの 石垣に
手に取る人も 今はいない
ふるさとの夏
摩文仁の丘の 祈りの歌に
夏の真昼は 青い空
誓いの言葉 今も新たな
ふるさとの夏
海はまぶしい 喜屋武の岬に
寄せくる波は 変わらねど
変わるはてない 浮世の情け
ふるさとの夏
六月二十三日待たず
月桃の花散りました
長い長い 煙たなびく
ふるさとの夏
香れよ香れ 月桃の花
永久に咲く身の 花心
変わらぬ命 変わらぬ心
ふるさとの夏
ふるさとの夏
海勢頭豊「月桃」について
海勢頭豊の代表曲のひとつ「月桃」は、鎮魂や非戦、命や生きることの大切さ、平和への願いを込めた名曲だ。先の戦において組織的戦闘が終結したとされる6月23日の慰霊の日の時期、沖縄県内の小中学校で広く歌われる。想いとともに歌い継がれている曲でもあるのだ。歌の発表から40年、2022年6月22日には、沖縄県西原町内で「月桃」の歌碑の除幕式が敢行された。月桃の歌詞の6番、「香れよ香れ月桃の花 永久に咲く身の花心 変わらぬ命変わらぬ心 ふるさとの夏 ふるさとの夏」。この思い、生涯こころに刻みたい。コンサートのこの日は、会場にも歌詞が配られ、出演者全員と、会場が一体となって「月桃」を歌い、「反戦、非戦、不戦」の思いを共有した。海勢頭愛のバイオリン、島田路沙のボーカル&コーラスが海勢頭豊の歌の世界観を広げ、彩りを加えていたことを書き加えておきたい。
【海勢頭豊 PROFILE】
1943年生まれ沖縄県うるま市与那城町平安座島に生まれる。18歳よりギターを独習。戦後沖縄の心を歌い綴るシンガーソングライター。作曲家として映画音楽、オペラ、バレエ、合唱曲等を作曲する傍ら、沖縄問題を訴え続けて活動。代表曲に「月桃」「喜瀬武原」「さとうきびの花」「中の町青年団」等多数。 島の祭祀を通して幼少時より、琉球の龍宮神・ジュゴン信仰について関心を寄せ、古代史を探求する。 ジュゴン保護キャンペーンセンターを立ち上げ、IUCN(国際自然保護連合)の世界自然保護会議等で辺野古に生息するジュゴンの保護を訴え続けている。沖縄の龍宮神・ジュゴン信仰について書き下ろした2003年「真振」、2013年「卑弥呼コード・龍宮神黙示録」、2019年「琉球文明の発見」を出版。2022年6月、西原町復帰50周年記念事業として「月桃」歌碑建立された。
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